平塚学
2016年4月9日07時59分
大分県立宇佐高校で3月、新2年生181人のうち104人のクラス分け案が載った資料が、生徒に漏れていたことがわかった。新年度のクラスは104人中102人が資料通りだった。クラス分けは本来、始業式のある8日に生徒に発表されるはずだった。
県教育委員会が8日発表した。県教委によると、資料に載っていたのは104人の氏名などのほか、1年時のテストの学年順位。104人のクラス分け案も載っていた。新2年生が3月に教室で見つけた。一部の生徒が撮影し、無料通話アプリ「LINE」を通じ、生徒間に拡散。見つけた生徒を含む21人が目にした。
3月14日に同じ教室でクラス分け会議が開かれていたことから、教諭が資料を置き忘れた可能性があると県教委は説明している。
保護者が3月28日、宇佐高に「クラス分けがもう決まったと生徒がうわさしている」と照会し、調査の結果、判明した。生徒に画像は削除させ、資料も回収。県教委高校教育課の姫野秀樹課長は「始業式でのクラス分けを楽しみにしていた生徒も多かったと思うので大変申し訳ない。学校側の個人情報の管理に甘さがあった。研修などを通じて指導を徹底する」と話した。(平塚学)
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