auとソフトバンクがこの春、スマートフォンを月4900円で利用できるデータ通信容量1GBプランの提供を開始しました。普段WiMAX 2+ルータを持ち歩く筆者は、主要なデータ通信をWi-FIにオフロードすれば1GBでも十分ではないかと考え、プラン変更を検討したのですが・・・
今や映像・音楽ストリーミングが普及し、TwitterやFacebookにも動画が流れる時代です。結局のところ筆者の使い方では5GBでも7GBでも足りなくなります。ならば1GBプランに変更して、外出先ではデータ容量無制限のWiMAX 2+ルータにオフロードすれば、通信費を削減できると考えたわけです。
<1GBデータプラン+5分間の通話定額の総額料金>
1GB | 3GB | 5GB | 1GBとの差額 | |
au | 4900円 | 6200円 | - | 1300円 |
ソフトバンク | 4900円 | - | 7000円 | 2100円 |
ここに落とし穴が
しかしここは商売上手な携帯キャリア、おいしい話はありませんでした。料金ページに小さく「毎月割・月月割」の適用対象外と記されていたのです(iPad・ガラケー除く)例えばauで秋にiPhone 6sに機種変更した場合、たいてい毎月2435円が通信料金から2年間割り引かれます。これが毎月割です。ソフトバンクでは月々割と呼びます。1GBプランに変更するとこれが無くなるので、3GBから1GBに変更したにも関わらず、月額で1132円も負担が増えてしまうのです。もちろん月々サポートが切れているユーザーならお得なのでしょうが、これは例外的なケースと言えます。
なおNTTドコモには1GBプランがなく、代わりに家族で5GBまで利用できるシェアパック5がありますが、こちらも月々サポートを減額しています。
実はこの1GBプラン、誕生の背景には総務省からの携帯料金引き下げ圧力に応じて、キャリア側が仕方なく用意したという事情があります。とはいえ、消費者目線では安くなっておらず、むしろ3GBより高い1GBプランが本当に必要なのかと思ってしまいます。今は通信費を下げるために、10分までの通話発信が300回無料+データ定額1GBで月2980円のY!Mobileに目移りしているところです。