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【ゴルフ】

鬼頭桜、マンデー予選から1打差2位

2016年4月9日 紙面から

◇スタジオアリス<第1日>

第1R、17番でバーディーパットを沈めギャラリーの声援に応える鬼頭桜=兵庫・花屋敷GCで(神代雅夫撮影)

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▽8日、兵庫県三木市・花屋敷GCよかわC(6293ヤード、パー72)▽曇り、気温16度、風速3・9メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽107選手(うちアマ8人)▽観衆3897人

 プロ3年目の鬼頭桜(21)がスタートホールでイーグルを奪ったほか、4バーディー、1ボギーの67で回り、首位と1打差の2位につけた。4日の主催者推薦選考会を2位通過しての出場。優勝すればツアー史上初の“マンデー予選からV”となる。首位は6アンダーで韓国の姜秀衍(カン・スーヨン)。

 流行のパターの太グリップ、本を読むこと…。鬼頭が大嫌いだったものを武器にして、生まれ変わった。「去年のQT(出場予選会)に落ちて、すっごい悔しくて。いちから再スタートと思って、ガラッと変えました」

 スタートの10番パー5で、残り20ヤードを放り込みイーグル奪取。続く11番でもカラーからの7ヤードを、同じ58度ウエッジでチップインさせバーディー。その後も10メートルのパットを沈めたり、残り78ヤードを50センチにつけたり。ツアーでの自己ベスト67で、初のV戦線発進だ。

 アマチュア時代から飛距離(この日のドライビングディスタンスは250ヤードで5位)や高い弾道、思い切りのよさで大きな期待を寄せられていた。プロテスト合格こそ受験2度目とてこずったが、実質ルーキー年だった昨年は、8月に下部ツアーでプロ初勝利を挙げた。当然、出場予選会(QT)でも上位通過を狙ったが…。あろうことか3次QT77位で終了。今季の出場優先順位は160位となった。

 「だから、ゴルフだけじゃなく、生活面から全部を変えようと思った。昔から嫌いだった読書を始めて…。アスリートの著書も読みました。あとお掃除。これは嫌いじゃなかったけれど、より凝ってます。12月に10万円近くするダイソン掃除機も買っちゃった」

 オフの過ごし方も変え、週に5回はラウンド。ショットの距離感を徹底的に鍛えた。下半身ばかりが強かった体のバランスもトレーニングで改善。「超細いのが好きで、太いのは気持ち悪かった」というパターグリップも変更。ついでにクロスハンドのスタイルにした。

 「マンデー予選から気合十分です! 明日も私らしく楽しくやりたい」。史上初のマンデー通過からVを実現してみせる。 (月橋文美)

 

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