蹴球探訪
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(3月16日)
【プロ野球】則本開幕3連勝&3戦連続2桁K2016年4月9日 紙面から
◇楽天5−3日本ハム楽天が今季2度目の3連勝で首位に立った。則本は11三振を奪う力投で8イニングを2点に抑えて開幕3連勝。松井裕は3セーブ目。打線は2−2の6回にウィーラーの2号ソロなどで3点を勝ち越した。日本ハムは今季初の3連敗を喫した。 ◇ いつもチームの勝利を最優先にする楽天のエース則本が、珍しくわがままを通した。 「8回も行かせてください!」。与田投手コーチに続投の意思を聞かれると、そう言ってマウンドに向かった。そして3点リードの8回、先頭の田中賢をフォークで空振り三振。10個目の三振を奪うと「ヨッシャ」。小さくガッツポーツを作った。開幕から3戦連続2桁奪三振は1994年の近鉄・野茂、2010年の日本ハム・ダルビッシュに続く3人目。だが3連勝となると、プロ野球史上初の快挙。「勝利を優先するなら中継ぎに交代。でも7イニング、9奪三振でリーチがかかって(3戦連続2桁三振のために)わがままを言わせてもらった」 チームの勝利より、個人記録を優先するタイプならチーム内の反発を買うところ。しかしこの男はチームのためにおとこ気で投げるタイプ。同点の6回、ウィーラーの勝ち越し弾の後、エンドランでチャンスをつくり、暴投、スクイズで一気に3点。決して調子の良くなかった則本だが、援護をもらった直後の6回からまっすぐが走りだし、ノリノリの奪三振ショーを展開した。 「この記録はひとりでなし得たものじゃない。みんなで喜び合いたい。三振はチームの勝ちに直結するものじゃないけど、チームを活気づけることはできる。きょうは、苦しいながらも勝たせてもらった。次は、もっと安定したピッチングで勝ちに導きたい」。チームは今季2度目の3連勝で、優勝した2013年以来の貯金4として首位浮上。この男がいる限り、ことしの楽天は手ごわい。 (竹下陽二) PR情報
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