セブン&アイHD トップ人事巡る“鈴木会長vs創業家”の壮絶
これほど憔悴しきった鈴木敏文セブン&アイHD会長兼CEO(83)を見たのは初めてだ。
7日の夕刻、鈴木会長は自身の退任(時期は未定)会見に臨んだ。悔しさが拭い切れなかったのか、時折、目元に手を持っていき、涙を拭うようなしぐさを見せていた。
「今まで(創業家とは)良好な関係にあったが、ここにきて急に変わった。私が提案した人事案を拒否された」
鈴木会長は、そう言った。提案した人事案とは、セブン―イレブン・ジャパンの社長人事のことで、鈴木氏は現在の井阪隆一社長(58)を辞めさせ、副社長の古屋一樹氏(66)を昇格させる方針を固めた。
ところが創業家(セブン&アイHD株を10%前後保有)の伊藤雅俊名誉会長(91)は、この案を拒否。創業家が認めなくても、取締役会で過半数の賛成があればトップ交代は可能だったが、取締役会は鈴木案を否決。“セブンの天皇”とすら言われた鈴木会長の神通力は完全に消え失せた。