米企業のロケット 高度約70キロから船上に
アメリカのベンチャー企業が打ち上げた無人のロケットが、高度およそ70キロまで上昇したあと、大西洋に浮く無人の船まで戻ってきて、無事着地することに成功しました。上昇を終えたロケットは「使い捨て」になるのがこれまでの常識で、ロケットの打ち上げコストを下げる画期的な技術として注目されています。
ベンチャー企業のスペースX社は、これまで1回きりの使い捨てになるのが常識だったロケットを何度も再利用できるようにしようと、打ち上げて上昇を終えたあと、特定の場所にみずから飛行して戻ってくる、新型ロケットの開発を進めてきました。
このロケットの実験を兼ねた打ち上げが日本時間の9日午前5時43分に行われ、ロケットはアメリカ南部フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から飛び立ちました。
スペースX社などのカメラが捉えた映像には、高度およそ70キロまで上昇したロケットが、大西洋に浮く無人の船に向けて、ゆっくりと下降して近づいていく様子が映し出されました。そして最後に船のほぼ中央に立つように着地し、スペースX社は実験が成功したと発表しました。
スペースX社がロケットを狙った場所に戻して、無事着地させることに成功したのは、去年12月以来2回目ですが、極めて難しいとされる海を航行する船の上に戻すのは初めてです。
宇宙開発の常識を覆したとも言える成果で、打ち上げコストを下げる画期的な技術として注目されています。
ロケットの打ち上げに成功したあと、フロリダ州のケネディ宇宙センターで開かれた会見で、スペースX社のCEO=最高経営責任者、イーロン・マスク氏は「ロケットを戻すことが可能だと証明できた」と述べ、実験が成功したことへの喜びを表しました。そのうえで、今回戻ってきたロケットに異常がないかどうか、地上でも実験を行い、問題がなければ、来月か再来月には同じロケットを再び打ち上げるとコメントし、「ロケットは将来的には何千回も再利用ができるだろうが、現状では10回から20回程度は可能だと思う。ほかのロケットも含めて、将来的にはすべてのロケットは再利用が当たり前になるだろう」と、今後の展望についての考えを示しました。
このロケットの実験を兼ねた打ち上げが日本時間の9日午前5時43分に行われ、ロケットはアメリカ南部フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から飛び立ちました。
スペースX社などのカメラが捉えた映像には、高度およそ70キロまで上昇したロケットが、大西洋に浮く無人の船に向けて、ゆっくりと下降して近づいていく様子が映し出されました。そして最後に船のほぼ中央に立つように着地し、スペースX社は実験が成功したと発表しました。
スペースX社がロケットを狙った場所に戻して、無事着地させることに成功したのは、去年12月以来2回目ですが、極めて難しいとされる海を航行する船の上に戻すのは初めてです。
宇宙開発の常識を覆したとも言える成果で、打ち上げコストを下げる画期的な技術として注目されています。
ロケットの打ち上げに成功したあと、フロリダ州のケネディ宇宙センターで開かれた会見で、スペースX社のCEO=最高経営責任者、イーロン・マスク氏は「ロケットを戻すことが可能だと証明できた」と述べ、実験が成功したことへの喜びを表しました。そのうえで、今回戻ってきたロケットに異常がないかどうか、地上でも実験を行い、問題がなければ、来月か再来月には同じロケットを再び打ち上げるとコメントし、「ロケットは将来的には何千回も再利用ができるだろうが、現状では10回から20回程度は可能だと思う。ほかのロケットも含めて、将来的にはすべてのロケットは再利用が当たり前になるだろう」と、今後の展望についての考えを示しました。