蹴球探訪
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(3月16日)
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【芹澤信雄先生の「ゴルフの強化書」】芹澤メソッド総集編 1年間ご愛読ありがとうございました2016年3月31日 紙面から 最終週はドライバー、アイアン、パットのレッスン総集編だ。ドライバーは飛ばす道具。大きく振って、遠くへ飛ばそう。「欲を出していい」と芹澤プロは言う。半面、アイアンはボールを狙ったところに置く道具。基本のL字スイングでいい。そしてパットはフェースの向きを整えることがすべて。さあ、最後のレッスンだ。 (聞き手と構成 青山卓司) ゴルフは欲を出せ−最後のレッスンはドライバー、アイアン、パットの総集編です。繰り返しになるとは思いますが、それぞれ大切にしたいポイントを教えてください 芹澤「ドライバーに関して最後にひと言だけ。ゴルフは欲のスポーツです。その欲をコントロールすることは大切ですが、全部抑え込んでしまってはつまらなくなってしまいます。大いに欲を持って、存分に自分を解放してやることだって、ゴルフの醍醐味(だいごみ)なんです。我慢ばかりのゴルフは、アマチュアには必要ありません」 −欲をかくなと、このレッスンでは散々書いてきましたが、たまには解放してもいいということですね。我慢ばかりはストレスでしかありません 「欲を大いに持っていいのが、このドライバーです。ドライバーは大きく振って、遠くに飛ばす道具です。ドライバーまで小さく振っていたら、ゴルフが面白くなくなります。大いにブンブン振ってください。その代わり、2つのポイントは守ってください」 緊張感ある素振り−2つですか。何でしょう 「まずその1。スイングの風切り音を左の耳で聞くこと。つまりクラブをダウンから加速させて、左サイドで大きくクラブを振っていくイメージです」 −風切り音は左耳で聞け、でしたね。もう1つは何でしょう 「フィニッシュをしっかりと取ることです。フィニッシュで体をしっかりと止めて、振り切れるスイングが、あなたのマックスのスイングです。力を入れすぎて、フィニッシュでバランスを崩してしまう人がいますよね。これはマックスを超えてしまっています。マックスは、しっかりとフィニッシュで体を止められるスイングだと思ってください」 −注意点は以上の2点ですね 「最後にあえて言うなら、ルーティンでの素振りを大切にしてください。適当に振るのではなく、本当にボールを打つくらいの緊張感を持って、振ってください。ルーティンも大切。練習場のリラックスした状態を、いかに本番で出せるかは、ルーティンにかかっています」 アイアン基本L字−アイアンのポイントは何でしょう 「低重心化した今どきのアイアンは、打ち込む必要はありません。ゆったりとした払い打ちが基本です。ドライバーと異なり、アイアンは狙ったところにボールを置くための道具です。アイアンとドライバーとは根本的に目的が違います。そして多くの種類を選択できます。同伴競技者と同じクラブを持つ必要はまったくありません。アイアンに見えはいりませんから」 −自分の飛距離以上に飛ばそうとして曲げてしまうゴルファーはみっともないですね 「フルスイングをしたら、それだけボールは曲がりやすくなります。アイアンの基本はL字スイングくらいでいいでしょう。グリップの位置が肩から肩の高さで振ります。トップもフィニッシュもグリップの位置は肩の高さです」 −コンパクトですね。ちょっと物足りない印象です。飛距離が落ちるのでは 「多少落ちます。それでも曲げるよりいいでしょ。届かなければ、番手を上げればいいのです。ロングアイアンももう必要ないでしょう。ユーティリティーやショートウッドをどんどん使ってください。クラブを簡単にして、その分ゴルフを楽しんでください」 7番アイアンのポイントは、ボールをスタンスの中心に置き、体重も左右1対1の配分にする。L字スイングの要領で、グリップが肩の高さでトップをつくり、払い打つ。フィニッシュでは、飛球線に対して正対し、クラブを立てる。 「飛球線に正対し、クラブを立てるフィニッシュができれば、アイアンは失敗しないクラブです。大振りは厳禁です」 パットも練習大切−最後はパットですが、「パットに型なし」が芹澤プロの持論でした 「パットはどんなふうに振るかより、どう当てるかのほうが大事だからです。パットほど様々な種類があるクラブはないです。大切なのはクラブフェースの芯で打つこと。そして両目の真下でボールを打ち、右肩を出さないこと。これだけを守ってください。特に1メートルの距離は危ないです。入れたい欲が出て、顔がボールより先にカップを向いたら、ボールは入りません。両目の下にボールがくるように構え、フェースを真っすぐ出してやる。クラブフェースに対し、ボールが90度に当たれば、真っすぐにボールは転がります。それを練習してください。パットも練習です。芯にシールを張って、毎日打っていれば、必ずうまくなります。ただしラウンドではシールははがしてくださいね」 切り抜き読み返し上達を願ってます−ありがとうございました。最後に読者に何かメッセージを 「このレッスンを読んでくださっている読者の方、とても多いと聞いています。そして記事のすべて切り抜いて、スクラップしていただいている方もいると聞きました。本当にありがたいです。もし切り抜きを持っているのなら、何度も読み返してください。必ず上達のヒントがあります。このレッスンであなたのゴルフライフがより充実することを祈っています」 ▼芹澤信雄(せりざわ・のぶお) 1959(昭和34)年11月10日生まれ、静岡県御殿場市出身の56歳。173センチ、70キロ。(株)TSIグルーヴアンドスポーツ所属。御殿場西高校まではスキーの選手で国体出場経験もある。18歳からゴルフを始め、1982年プロテスト合格。ツアー通算5勝、現在はシニアツアーを主戦場とし、シニアツアーでも1勝を挙げている。 来週からは「桑原克典の使えるレッスン」を掲載します。 PR情報
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