プティ・パレ

2015.11.18(10:52)
こんにちは。
フランス国内が3日間喪に服していました。
私もなんだかのんびりブログを書いている心境じゃなかったので、犠牲者の人への哀悼の意を示すためブログを3日間お休みさせていただきました。

今回の事件はフランス1国だけの問題じゃないので、他の国と連結して問題に取り組んで行って欲しいです。

この3日間、いろいろ考え思うところがいろいろありますが、堅い話はこれぐらいでおいておいて。
今私達にできることは、できる限り普通の生活をすること。

というわけで、通常の内容に戻ります。

先日、プティ・パレで行われている特別展の「歌川国芳展」を見に行きました。
国芳展を観たあと、プティ・パレの常時展も見に行きました。

プティ・パレ。
実は入ったのが始めて。
特別展の方は大人だけ入場料が必要だったんですが、常時展の方はなんと大人もタダ!
当日入り口でこれを知って、思わず目が点になりました。

「大人もタダ~!?」
一体どうやって運営しているのでしょうか?
実は市営の美術館だそうで、入場無料だそうです。
とはいえ、お金がどこかから沸いて出るわけじゃあないので、これも市民の血税で運営されているのでしょうね、きっと。汗

タダと聞いて正直、あまり期待していませんでした。
まあ、ついでだから適当にのぞいてさっさと出よう、なんて思っていたんですが。

特別展の後入ったため、通常の入り口ではなく2階から観たのですが・・・
1枚目の作品が、このところ気になっていたベルト・モリゾ作の絵。
印象派の女性画家。
fc2blog_201511172353396a3.jpg


正直、今まで印象派といえば、モネ、マネ、ルノワール等の絵しか気をつけてみたことがなかったのですが。
数年前にオヴェール・シュル・オワーズというゴッホの家のある街で、お城が美術館になっているところに行って、彼女の作品がたくさんあって「ふ~ん」なんて思っていたのです。
すごくやさしいタッチの絵で、ルノワールの作品かなと思って札を見るとベルト・モリゾと描いてあることがよくあります。

それが最近ブロ友さんがモリゾに関する映画を観に行くとおっしゃっていて「へ~。モリゾの映画か。」と興味を持ったというわけです。
タイトルが「画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密」。
なんだか野次馬根性を刺激するタイトルです。

お土産売り場にこの映画の原作らしき単行本があったので、思わず買ってきてしまいました。
私が買ったのはこれの仏語版ですが・・・

黒衣の女ベルト・モリゾ―1841-95

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モリゾの絵がルノワールの絵によく似ていると思っていたのも、まんざらただの素人の勘繰りではなかったようです。
詳しくは本、または映画をご覧ください。笑

その他、いきなりこんな絵があったり・・・
モネの「日の入り」。
fc2blog_2015111723574927a.jpg

有名なのはパリのマルモッタン美術館にある「日の出」。
でも、さすが「光の画家」といわれるだけあり、日の光を推考した絵がたくさんあります。

ピッサロ。
fc2blog_20151117235505750.jpg

シスレー。
fc2blog_2015111723583715a.jpg

この他、イングレなどなど有名どころの絵がいろいろあります。

数でこそオルセー美術館にはかなわないかもしれませんが、無料の美術館でこれだけのものが見られるなんて・・・
パリって太っ腹~。笑

その他、面白かったのがこちら。
パリの中心地、レ・アールはもともとパリの胃袋と言われた市場があった場所なんです。
その当時の様子がものすごく大きな絵として描かれてあるのです。
(ナポレオンの戴冠式ぐらいの大きさがありそうです。)
当時の市民の様子が生き生きと描かれていて興味深い作品でした。
(すいません。大きすぎてうまく写真に入りませんでした。)
fc2blog_20151118165634c91.jpg


その他、ルイ14世時代の家具が展示してある部屋があって、ルイ14世の籠が展示されていました。
fc2blog_201511180002221f9.jpg


中庭にも出られるようになっていて・・・
こんな感じで素敵です。
fc2blog_201511180001374db.jpg

軽食ができるカフェもありましたよ~。

というわけで、子供と芸術を楽しむデートができて楽しい1日でした~。

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コメント
プティ・パレ、外から眺めて...、
きれいだなぁ位にしか思ってなかったけど、
タダでこんなに絵画が楽しめるのですね♪

税金は...願わくば防衛費に太っ腹よりも、
芸術や文化に太っ腹な...そんな世の中になるほうが、
良いに決ってますよね...どこの国や地域でも。
【2015/11/18 10:33】 | キュウ親 #- | [edit]
こんにちは、

フランスは、国を挙げて芸術を作ってるんですね。こういう環境で育つと、フランス人が作成されるわけですね(笑)

私的には、ルイ14世のカゴが、、
日本の大名行列のやつと似てる。
閉所恐怖症の私は、カゴもってあるいている
方がいいかも。
【2015/11/18 13:27】 | ぴき #- | [edit]
こんばんは。

そうですね 普通に生活することは大切だと思います。

本は読み終えられたのでしょうか?
映画と同じ様な内容だったのでしょうね。
大人も無料だなんて 日本では絶対ないですね。
子供も有料ですしね。
ナポレオンの戴冠式の絵も大きかったので
あれと同じ位!大きいですね~。

余談ですが 今 娘はゴーギャンの特集をテレビで放送されているのを見てます。
テスト前なのですが。。。。(;´∀`)
【2015/11/18 13:57】 | mon tresor 2007 #- | [edit]
キュウ親さま
こんにちは。
そうなんですよ~。
プティ・パレ、外からきれいだなぐらいで、中にはなかなか入りませんよね。
私もフランス長いですが、中がこんな風になっているとは知りませんでした。
おまけに入場料無料って、本当びっくりでした。
パリの美術館って本当、すばらしい作品がたくさんありますよね。
美術館ひとつ見るだけで、結構見ごたえありますしね~。
【2015/11/18 16:16】 | rika3377 #- | [edit]
ぴきさま
こんにちは、
フランスは芸術環境は本当すばらしいですね~。
ルーブルに行こうものなら有名作品があふれているし・・・
展示してあるのはほんの一部で、貯蔵庫には美術品がもっとたくさんあるそうです。

ルイ14世のかご、私も一目見て同じこと思いました!
飾りは違うけれど、大名行列のヤツにそっくりですよね~。笑
時代も同じぐらいだし。
日本とフランスでこうして同じものが使われていたなんてなんだか不思議な感じです。
【2015/11/18 16:20】 | rika3377 #- | [edit]
mon tresorさま
こんにちは。
本読み終わりました!
女性画家って、あのころ大変だったんですね~。
その時代に男性画家から認められるなんて、本当、絵に熱意があったのでしょうね。
すばらしいです。
あの本を呼んで絵を見る目が変わりました。
きっかけを与えてくださってありがとうございます!

ゴーギャン、プティ・パレにも少しありましたよ。
でもオルセーのコレクションの方がさすがにすごいですが。
タヒチにも行ってみたいです~。笑
【2015/11/18 16:24】 | rika3377 #- | [edit]
ヨーロッパは日によって無料になることもありますが、いつも入場料無料なのですか!
こうした環境で育てば、絵に対する興味もわくものですね
さすがにオルセーの展示数は多いのでかなわないにしろ、日本開催だったら、もうお宝満載状態です
私も模写で有名なホイッスラーだったかの展示会に行きましたが、結構いるものですね
絵画も勉強すると面白いですよね
【2015/11/19 13:32】 | Yottitti #eKx3u/rI | [edit]
こんにちわ

大人まで無料の美術館があるなんてすごすぎます!
そうやってこどものころからアートに親しむ機会がたくさんあって
フランス人のセンスは磨かれていくのかしら。
日本もそうなればいいのに…
【2015/11/20 00:48】 | M@lauaealoha #NqNw5XB. | [edit]
yottittiさま
こんにちは。
そうですね~。
パリでも大人の入場が無料になる日とかありますね。
でもそんな日は混むので行きませんが・・・

プティ・パレはいつも無料なんです!
びっくりして目が点になりました~。笑

パリは本当に美術の宝庫ですね。
あちらこちらの美術館にすごい作品がたくさんありますよね~。
【2015/11/20 21:39】 | rika3377 #- | [edit]
M@lauaealohaさま
こんにちは。
大人も無料ってすごいですよね~。
私もびっくりでした。
でも、その分、税金はフランス、そこそこ高いですよ~。笑
日本ももっと税金を上げれば実現できるかも。爆
高い税金を取るか、自腹で美術館へ行くか・・・
That is a question...笑
【2015/11/20 21:46】 | rika3377 #- | [edit]












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在仏20年以上。旅行が大好きです。たまに通訳翻訳もしています。

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