五輪エンブレム最終候補4作品を公開、25日に決定
2016年4月8日18時19分 スポーツ報知
2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は8日、都内で第14回エンブレム委員会を開き、五輪エンブレム最終候補4作品を公開した。組織委によると、4作品は1月から行っていた国内外での商標調査の結果、問題がないと判断された。この日から17日まで組織委公式サイトで公開し国民の意見をインターネットやハガキで募り、25日にエンブレム委員による投票で最終審査し、同日の理事会で決定する。
昨年12月に全国から1万4599件の応募が寄せられ、1月9日にエンブレム最終候補として4作品に絞られてから3か月。国内外の商標調査に併せ商標登録の出願手続きを完了。国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)との協議が順調に進み、この日、4作品が公開された。宮田亮平委員長(70=東京芸大学長)は会見で「ベストな4作品を選んだと自負している」と話した。
25日に行われる最終審査は、21人の委員によって1人1票の記名投票で行われ、1つの作品が過半数に達するまで続けられる。過半数作品が出ずに再投票となる際は、その時点での最下位作品は除く方式。
昨年7月に発表された佐野研二郎氏デザインのエンブレムは盗用疑惑が拡大し、撤回された。組織委は旧エンブレムの選考が閉鎖的と批判された反省から今回は応募資格を大幅に緩和した。