【競泳】北島200平5位…5連続五輪逃し引退表明「終わりです」

2016年4月8日21時41分  スポーツ報知
  • リオ五輪出場を逃しインタビューで涙をためながら天井を見上げる北島康介
  • レース後、プールに一礼して後にした北島康介

 ◆競泳 日本選手権・リオデジャネイロ代表選考会第5日(8日・辰巳国際水泳場)

 男子200m平泳ぎの決勝で、北島康介(33)=日本コカ・コーラ=は5位に終わって5大会連続五輪出場を逃し、引退を表明した。

 北島は先行する小関也朱篤(24)=ミキハウス=を2位でぴったりマーク。最後のターンまで派遣標準記録を上回るペースで2位につけていたが、最後の50メートルで追い上げられず、ラスト25メートル付近から2位に入った渡辺一平(19)=早大=ら3人に交わされた。「真剣勝負はこれで終わりですか」との報道陣の質問に「終わりです」と断言した。

 「結果はあまり良くないけど、五輪に行きたいという気持ちをもう一度持ってやれた。僕の中でも頑張り切れたという思いがある。悔しいけど晴れ晴れしいというか、やりきった感がいっぱい」とレース後に話した北島。「これだけたくさんの人に見てもらって、その中で自分のパフォーマンスがここまで高いレベルでできた。自信を持って次のステージに行きたい」と時に涙を浮かべ、中2から始動を受ける平井伯昌コーチらに感謝した。

 今大会を前に「最後の五輪挑戦」と決意を語っていた北島。00年シドニー、04年アテネ、08年北京、12年ロンドンと五輪4大会に出場し、金4つ、銀1つ、銅2つのメダルを獲得。世界大会の金メダルは計10個。日本チームの先頭に立ち、水泳ニッポン復活を牽引した英雄は、鮮烈な記録と記憶を残してプールを去る。

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