メルドニウム開発者 ドーピング薬物指定に反論
ロシアのスポーツ界を中心に、禁止薬物「メルドニウム」を使用したドーピングの疑いが波紋を広げるなか、この薬物の開発者がインタビューに答え、選手の心臓の機能などを回復させるもので、運動能力を増強させる効果はないとして、禁止薬物に指定されたことに反論しました。
女子テニスのシャラポワ選手をはじめ、水泳やスピードスケートなど、ロシアのスポーツ界のトップ選手から、ドーピング検査で禁止薬物「メルドニウム」の陽性反応が出たとして、波紋が広がっています。
こうしたなか、ソビエト時代に心臓の病気などの治療薬として「メルドニウム」を開発した、ラトビアのイバルス・カルビンシュ教授が、8日、NHKのインタビューに応じ、少量の服用であれば医師の処方箋は不要だとして安全性を強調しました。
そのうえで、選手の体に負荷をかける増強剤は禁止されるべきだとする一方で、「メルドニウムは増強剤ではなく、選手の心臓などの機能を守り、本来の能力まで回復させるものだ」と述べ、ドーピングの禁止薬物に指定されたことに反論しました。
また、陽性反応が出た選手に対する対応については、「メルドニウムがどのくらいの期間、選手の体内に残るのか、誰も検証していない」として、WADA=世界アンチドーピング機関が禁止薬物に指定したことし1月より前に服用した可能性のある選手を一律に処分すべきではないと批判しました。
こうしたなか、ソビエト時代に心臓の病気などの治療薬として「メルドニウム」を開発した、ラトビアのイバルス・カルビンシュ教授が、8日、NHKのインタビューに応じ、少量の服用であれば医師の処方箋は不要だとして安全性を強調しました。
そのうえで、選手の体に負荷をかける増強剤は禁止されるべきだとする一方で、「メルドニウムは増強剤ではなく、選手の心臓などの機能を守り、本来の能力まで回復させるものだ」と述べ、ドーピングの禁止薬物に指定されたことに反論しました。
また、陽性反応が出た選手に対する対応については、「メルドニウムがどのくらいの期間、選手の体内に残るのか、誰も検証していない」として、WADA=世界アンチドーピング機関が禁止薬物に指定したことし1月より前に服用した可能性のある選手を一律に処分すべきではないと批判しました。