京都 北野天満宮のサクラに新品種か

京都 北野天満宮のサクラに新品種か
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学問の神様の菅原道真を祭る京都の北野天満宮に植えられている、樹齢およそ120年のサクラが、DNAの調査から、新しい品種の可能性が高いことが分かりました。
これは北野天満宮と住友林業が記者会見して明らかにしたものです。
それによりますと、北野天満宮の社務所の前に植えられている樹齢およそ120年のサクラは、花が咲く時期がソメイヨシノなどよりも半月ほど遅いほか、花の色が、咲き始めは白で、その後、ピンクになるといった特徴があるということです。
このため住友林業の研究所が、日本のサクラの多くに当たる215品種のDNAが登録されているデータベースを基に調べたところ、一致するものがなかったほか、花や茎の特徴もほかのサクラと異なり、新しい品種の可能性が高いことが分かったということです。
住友林業によりますと、樹齢100年以上のサクラで新しい品種が見つかるのは非常に珍しいということです。
神社では、このサクラを「北野桜」と名付けて、今後苗を増やし、境内に植えたいとしています。北野天満宮の橘重十九宮司は「新品種の可能性が高いことが分かり、感動しています。新たな苗を大切に育てていきたい」と話しています。