育児参加はパパにとってメリット!
「そりゃあ仕事が忙しいのはわかるけど、パパは育児に参加しなきゃ!」
これはママの本音。というか心の叫び。というか将来子どもを味方に取り込むぞという脅し。
イクメンという言葉があるように、育児に参加するパパは増えていますが、それでも「子育てを手伝う」という感覚のパパは多いと思います。
でも、そうじゃないんです。子育てはパパにとってメリットがあります。変な言い方をすると将来のための投資です。
育児休暇を取らなきゃダメ!ということではありません。
実際わたしは、「育児休暇はとるな!でも育児はしろ!」となかなか無茶な要求をパパに叩きつけています。
では、パパが育児をするとどのようなメリットがあるのでしょうか。パパの育児参加をパパのメリットとして考えてみましょう。
パパの育児参加メリット1.子どものIQや言語能力が発達する
イギリスのニューカッスル大学の研究によると、成長期にパパと多くの時間を過ごした子どもは、そうではない子どもに比べてIQが高くなったそうです。
さらに、パパが子どもによく本を読んだり、よく遊んでもらった経験をした子どもは、社会的地位が高くなる傾向があるそうです。
また、アメリカのノースカロライナ大学の研究によると、パパによく話しかけられる子どもは、そうではない子どもに比べて3歳時の言語能力が大きく発達していたそうです。
パパの育児参加メリット2.子どもの身体が丈夫になる
ほとんどの夫婦は、ママよりもパパの方が運動能力や筋力があるはずです。
ママは高いところから飛び降りませんし、子どもがそうすることを止めます。
でもパパは、そういうことでも積極的にやらせようとします。子どもの好奇心を尊重して、最悪自分が助けられるという範囲がママよりも広いからですね。
そのため子どもの運動能力は高まり、体力もつき、身体は丈夫になります。
3歳くらいになると、ママが子どもを持ち上げるのは辛いですよね。身体的に多くの体験はママでは限界がありますが、パパはより高く持ち上げて遊んでくれます。
パパの育児参加メリット3.子どもの自尊心や社会性が高まる
アメリカの心理学者カルデラ博士は、パパが子育てに積極的に参加している家庭では、子どもたちに成長の共通点があることを発見したそうです。
・よく笑うなど、明るい感情表現が豊か
・お手伝いや頼みごと素直に聞いてくれる
・他の子と簡単に仲良くなることができる
・新しい遊びや運動に挑戦する
・パパ・ママととても仲が良い
・人見知りが少ない
・癇癪をおこしにくい
など
また、イギリス国立児童発達研究所のデータをオックスフォード大学が研究分析した結果によると、パパと交流が深い子どもが成長すると、
・人間関係が良好な傾向がある
・ぐれず、成績も優秀な傾向がある
・新しいことへの挑戦心が強い
・成人して能力に優れた職業につきやすい
・結婚すると家庭が幸せになる
このようにカルデラ博士とほぼ同じ結果が出ています。パパによるこのような効果を「お父さん効果(The Father Effect)」と呼ぶそうです。
パパの育児参加メリット4.子どもの心の拠り所が分散できる
昔から「パパが子どもをきつく叱ったら、ママが優しく受け止めてあげれば良い」と言われています。
その逆も然り。
ママに叱られた子どもたちがパパのところに逃げることができなければ、一時的に気持ちを落ち着かせる場所がなくなってしまいます。
なぜ叱られたのか、なぜ泣くはめになったのかは、なるべく早くその理由を理解し、子どもの気持ちをすっきりと消化させてあげなければいけません。
そのためにも、どちらかが叱ってどちらかが受け止めてあげる2人体制は必須です。
でも、パパが普段から子どもに触れ合っていなければ、ママにきつく叱られた子どもたちはパパのところに逃げずに、1人の世界に入ってしまうでしょう。
パパの育児参加メリット5.ママが精神的に楽になる
ママが一家の大黒柱だという家庭は少なく無いでしょう。これは、経済的な大黒柱ではなく、精神的支柱という意味です。
だって、パパは考えてみてください。もしママが精神的に辛くなり、病気で1週間入院してしまうとしたら……怖くないですか?
子どものご飯はどうしますか?保育園の準備や行事はわかりますか?送り迎えは?服は?お弁当は?
あげるとキリがありません。
もしかしたらママはパパに積極的に言わないだけで、子どもの病気や保育園やお友だちや近所付き合いのストレスを抱えているかもしれません。
ママを普段から少しでも休ませてあげないと、いざというときに余計に大変になります。
パパの育児参加メリット6.パパが子どもの社会を学べる
子どものお友だち付き合いは、ママ込みで行われることが多いですよね。
わたしが子どものころと比べて、勝手に遊びに行って勝手に帰ってくるということは減りました。社会の変化でしょうか。
つまり、お友だちとの話題や出来事は全てママに共有されているということです。
子どもはそのままの感覚でパパに話をします。
「きょうね、◯◯くんと◯◯して遊んだんだぁ。」
「昨日テレビでみた◯◯って◯◯先生ににてるんだよー。」
「◯◯ちゃんのママが、パパのことかっこいいって言ってた。」パパ「なにぃー!」
さて、パパはこの会話の固有名詞がどれだけわかりますか?
子どもの口から出てくる固有名詞がわからなければ、コミュニケーションを取るのがだんだん難しくなってきますよ。
せっかく「パパかっこいい」って報告を聞いても、誰から言われたかもわかりません(うちは言われないから心配無用)。
パパの育児参加メリット7.もしもに備えられる
ママが精神的に安定している・していないにかかわらず、もしものことがあるかもしれません。
子どものIQを発達させるよりも、身体が丈夫になるよりも、社会性が高まるよりも、拠り所よりも、ママやパパのことよりも、まずわたしたちは子どもが自分たちの力だけで生きていけるまでサポートしていかなければいけません。
その過程でどちらかに「もしも」があることは十分考えられます。
「もしも」があった場合、パパも辛いですが、子どもたちの悲しみはどれだけのものでしょう。
子どもたちは気持ちの切り替えもできませんし、パパを助けることもできません。
パパが育児参加をすることで、ママがしていることを把握することは子どもたちのためなんです。
パパの育児参加はリターンが大きい投資!
冒頭で書きましたが、わたしはパパに育休をとって育児に参加して欲しいとは思っていません。
パパが一生懸命頑張っていることは知ってますし、今の仕事にやりがいを感じていることも知っています。
なので、「がんばって稼いでこーい!」と思ってます。そのため、わたしの前ではダラダラしたダメ夫でも別に構いません。
おちょくられたり、ダメ出しをされても構いません(ムカつくけど)。でも、育児は短い時間で良いので、真剣に取り組んで子どもたちと向き合って欲しいです。
パパの育児は子どもたちの将来を良くするためです。
時間がなくておっくうになることもわかりますが、子どもたちが素晴らしい大人に育ったら、これって一番の投資になりませんか?
だって、将来のわたしたちの子どもが、社会性があって、幸せな家庭を築ける仕事や能力があれば、とっても可愛い孫の顔が見られるかもしれないんですよ?
週末には孫を連れてお家に遊びに来て、「じいじだいすき!」って孫に言われるんですよ?
孫たちがじいじの取り合いをするんですよ?
それって、いくら稼いでもお金で買うことはできないですよね!
ではー(´ε` )