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【社会】

舛添都知事、海外出張費が計2億円超 就任後2年で8回

 舛添要一東京都知事が二〇一四年二月の就任後に行った八回の海外出張の経費が、合計で二億一千三百万円に上ることが分かった。共産党都議団が七日、一回当たりの費用は平均二千六百万円余で、石原慎太郎元知事の平均額を一千万円上回っていることを明らかにし、随行職員が多いためだと指摘。「『大名視察』との批判もある。都民の税金で賄われており、必要性を精査して経費節減の徹底を」と改善を求めた。

 都議団が都に情報公開請求した文書を分析した。舛添知事の出張経費で最も高額だったのは、一四年十月二十七日〜十一月二日の七日間、友好都市のベルリンや一二年夏季五輪開催地のロンドンを訪れた際の六千九百七十五万円。十九人が知事に随行し、このうち十人が一泊十万円以上の宿泊費を支払っていた。

 舛添知事の宿泊費の最高額は、ロンドンでスイートに滞在した一泊十九万八千円。招待のため宿泊費などを主催者が負担した一泊分を除き、二十二泊のうち十一泊で十五万円を超えていたという。都条例に基づくロンドンの宿泊費上限は四万二百円のはずだが、都人事委員会に増額申請し、了承を得たという。

 八回の海外出張には七〜十九人が随行し、随行職員の宿泊費だけで二千二百万円にも。随行人数に関して、都の担当者は「必要な人員を配置した」と説明している。ほかにロンドンとパリ、ベルリンの出張で、空港の貴賓室を借りるため百六十五万円を支払っていた。

 批判に対し、舛添知事は「二〇年五輪・パラリンピックの開催都市だから世界中の人たちと仲良くしないといけない」と反論。今月一日の定例会見では、出張経費を質問した香港のテレビ局記者に「香港のトップが二流のビジネスホテルに泊まりますか」と語気を強めた。本年度の海外出張は、十二〜十八日にニューヨークとワシントンを訪れるなど、三億三千五百万円が予算計上されている。

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