自動運転カーレース「Roborace」、車の頭脳はNvidiaのシステムに決定
1秒で24兆回計算できる、Drive PX 2。
去年11月、自動運転車によるカーレースRoboraceの開催が発表されました。そして今週、その車を動かす頭脳がNvidiaのDrive PX 2になることも明らかになりました。Drive PX 2は、毎秒24兆回の人工知能演算ができるという超パワフルなコンピュータです。
Nvidiaは今年のCESで、自動運転車向けシステムDrive PX 2を発表しました。それは「ランチボックスサイズにMacBook Pro150台分の処理能力」を詰め込んでいるとされ、お弁当箱の中にはTegraと別立てのGPUそれぞれふたつ搭載されています。車の周りの状況を的確に把握すべく、ビデオカメラ12台、LIDAR(レーザー画像検出と測距)、レーダー、超音波センサーからのデータをまとめて処理可能という触れ込みです。
Nvidiaによれば、10台のRoborace参加車たちはDrive PX 2も含めてすべて同じハードウェアで、違いは中身のソフトウェアのみです。つまり純粋な人工知能のアルゴリズム同士のレースになるんですね。
無人の、人間がリモコン操作してるわけでもない車のレースっていうのもなんだかシュールな感じがするのですが、どうなんでしょう。でも実際観戦してみれば、自動運転車がもっとリアルに、身近なものに感じられるようになるかもしれませんね。
source: Nvidia
Jamie Condliffe-Gizmodo US[原文]
(miho)
- 人工知能は私たちを滅ぼすのか―――計算機が神になる100年の物語
- 児玉 哲彦|ダイヤモンド社
- 人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)
- 松尾 豊|KADOKAWA/中経出版