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 米独、カナダの研究チームは6日、太陽の170億倍の質量を持つ過去最大級の超大型ブラックホールが見つかったと発表した。これまで見つかった巨大ブラックホールは、大きな銀河が密集する空間で発見されているが、今回はまばらな空間から見つかった。研究チームは「片田舎に超高層ビルが立っているようなものだ」としている。

 独マックスプランク研究所と米カリフォルニア大などの研究チームが、米航空宇宙局(NASA)ハッブル宇宙望遠鏡などで観測。英科学誌ネイチャーに論文を発表した。

 このブラックホールは、地球から約2億光年離れたエリダヌス座の方角にある銀河「NGC1600」にある。太陽系がある天の川銀河の中心にあるブラックホールは太陽の約400万倍の質量をもつとされる。今回のブラックホールはさらにその4千倍以上の質量があり、過去最大とされる「かみのけ座」にある銀河のブラックホール(太陽の210億倍)にも匹敵する。