化血研がアステラス製薬と事業譲渡交渉

化血研がアステラス製薬と事業譲渡交渉
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国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し業務停止処分を受けている、熊本市にある血液製剤などのメーカー「化血研」は、大手製薬会社の「アステラス製薬」と事業譲渡に向けた交渉をしていることを明らかにしました。
熊本市にある化血研=化学及血清療法研究所は、およそ40年にわたって国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し、不正を隠すために組織的に隠蔽を図っていたとして、厚生労働省が来月6日までの110日間の業務停止処分を出し、組織の抜本的な見直しを求めています。
これを受けて化血研は8日、大手製薬会社のアステラス製薬と事業譲渡に向けた交渉をしていることを明らかにしました。アステラス製薬側も交渉していることを認めたうえで、現時点で決定していることはないとしています。
関係者によりますと、化血研は、血液製剤とワクチン、それに動物用ワクチンのすべての事業をまとめて譲渡したい意向なのに対し、アステラス製薬は動物用ワクチン事業の引き受けなどに難色を示しているということです。
また、化血研は、アステラス以外の大手製薬会社とも交渉を行っているということです。