違法カジノで賭博 2選手が午後 記者会見へ

違法カジノで賭博 2選手が午後 記者会見へ
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バドミントンの桃田賢斗選手と田児賢一選手が違法カジノ店で賭博をしていた問題で、2人が所属するNTT東日本は8日午後、記者会見を開き、桃田選手と田児選手も出席して、違法カジノに出入りするようになったいきさつになどについて説明するものとみられます。
リオデジャネイロオリンピックでメダルが期待されていた桃田選手とロンドンオリンピック代表の田児選手は、7日、所属するNTT東日本が行った社内調査に対し、違法カジノ店での賭博を認めました。
このうち桃田選手について、日本バドミントン協会は「代表選手に推薦できない」との認識を示し、桃田選手は事実上、オリンピックに出場できない見通しです。
2人は8日午後、都内で記者会見する予定になっています。
協会関係者によりますと、田児選手は3年ほど前、国際大会でマカオを訪れた際、現地では合法とされるカジノに出入りし、協会関係者から不適切だと注意を受けていたことが分かりました。
また、別の関係者は「桃田選手は先輩の田児選手を尊敬していた。田児選手が桃田選手を誘って違法賭博を行うようになった」と指摘しています。
8日の会見では、2人が賭博を行った時期や金額に加え、違法カジノに出入りするようになったいきさつについて、どこまで説明するのかが焦点となります。
また、NTT東日本の内部調査では、2人以外の複数のバドミントン部員も違法カジノ店への出入りを認めているということで、16人の部員全員を対象にした調査の内容にも注目が集まります。

「子どもに与える影響大」「残念で情けない」

菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「現在、関係者による調査が行われている段階で政府としてのコメントは控えたい。ただ、一般論で申し上げれば、特にスポーツ選手、また、オリンピックを目指すトップの選手は多くの子どもたちにとって憧れの的で、子どもたちや社会に与える影響は大きなものがある。そうしたことを自覚しながら常日頃から行動することが大事だ」と述べました。

また、馳文部科学大臣は閣議のあと記者団に対し、「残念で情けなく思っているし、『強ければ何をしてもよいのか』ということは問われなければならない」と述べました。
そのうえで、馳大臣は「スポーツ団体に対して、ガバナンスやコンプライアンスの見直し、どのような責任を求めていくのかということについて、鈴木スポーツ庁長官ともしっかり話をしていきたい。各競技団体には、抱えている選手が大丈夫なのか見直しをしてほしい」と述べました。