22人けがの事故 バスが赤信号直進か 運転手を書類送検

22人けがの事故 バスが赤信号直進か 運転手を書類送検
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去年6月、奈良市中心部の交差点で観光バスが対向車や信号機の支柱に衝突して、ツアー客など22人がけがをした事故で、観光バスが赤信号の交差点を直進しようとして対向車と衝突した可能性が高いことが、警察への取材で分かりました。警察は8日、53歳のバスの運転手を過失運転傷害の疑いで書類送検しました。
去年6月、奈良市法華寺町の国道の交差点で、新潟市の「ドリーム観光バス」が運行する観光バスがUターンしようとした対向車と衝突し、さらに弾みで道路脇の信号機の支柱に衝突しました。この事故で観光バスはフロントガラスなどが大きく壊れ、ツアー客や添乗員など合わせて22人がけがをしました。
警察が事故の原因について捜査を進めた結果、乗客の話やドライブレコーダーの分析などから、観光バスが赤信号だったにもかかわらず交差点を直進しようとして対向車と衝突した可能性が高いことが、警察への取材で分かりました。警察によりますと、53歳のバスの運転手は「脇見をしていた」などと話し、赤信号を見落としたと認めているということです。
警察は8日、運転手を過失運転傷害の疑いで書類送検し、多くの乗客がけがをした責任を重くみて、検察に起訴を求める「厳重処分」の意見を付けました。
これについて、新潟市のドリーム観光バスは「運転手が書類送検された事実を確認できていないので、現時点ではコメントできない」と話しています。