大阪・梅田の地下街で2月、女性のスカートの中を盗撮したとして、大阪府警が府迷惑防止条例違反容疑で京都市内に住む男(49)を逮捕した。実はこの男、約3年前にも京都市で起こした盗撮事件で有罪判決を受け執行猶予(3年)中の身だった。それだけではない。男はこの猶予判決確定後、自分の名前をインターネットで検索すると逮捕歴が明らかになり、名誉を傷つけられたとして大手検索サイトの運営会社を提訴していたのだ。大阪府警は今回、男が提訴前後の期間に女性を盗撮していた動画も押収した。逮捕歴のネット表示の差し止めや慰謝料支払いを求めながら、裏では懲りずに卑劣な盗撮行為を重ねていたことになる。男は府警の取り調べでこううそぶいたという。「どうせまた執行猶予付きの判決になる」
2月7日午後8時すぎ、大阪・梅田の地下街。婦人靴販売店で、サンダル履きにリュックサックを背負った男が警備員に声をかけられた。
足首にボアが付いたサンダルは、甲の部分に無数の小さな穴がある有名ブランドのもので、穴の一つから小型カメラのレンズがのぞいていた。
カメラから女性のスカート内を撮影したものを含む159の動画が見つかり、大阪府警曽根崎署は警備員から引き渡された男を府迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで逮捕。男は調べに対し「(今日は)15人くらい撮った」と供述した。
大阪地検は2月26日、氏名不詳の女性2人を被害者として同罪で男を起訴した。
男は「常習犯」だった。
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