麻生氏が円高けん制 「場合によっては必要な措置」

外国為替市場で円が一時1ドル=107円台まで値上がりするなど円高が進んでいることについて、麻生副総理兼財務大臣は8日の閣議のあとの記者会見で、「為替相場で一方向に偏った動きが見られており、場合によっては必要な措置を取る」と述べ、急な円高の動きをけん制しました。
外国為替市場は、7日の海外市場で一時およそ1年5か月ぶりに1ドル=107円台まで値上がりするなど円高が進んでいます。
これについて麻生副総理兼財務大臣は、8日の閣議のあとの記者会見で「足元の為替相場で一方向に偏った動きが見られているが、過度な変動や無秩序な動きは悪影響を与える。市場の動向を緊張感を持って見守っており、場合によっては必要な措置を取る」と述べ、急な円高の動きをけん制しました。
また、石原経済再生担当大臣は8日の記者会見で「円相場が荒い動きになっていると思うが、日本経済に大きな変動があったかというとそうでもなく、良好な状態は続いている。投機筋などさまざまな動きに対して、政府として注視をしていかなければいけない」と述べました。