TPP衆院特別委 民進が退席 審議中断

TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案などを審議する衆議院の特別委員会は、民進党が、西川委員長が出版を予定していたTPPに関する著書に関連して、政府側の答弁が不十分なうえ委員長の議事運営は不公平だとして退席し、審議が中断しています。
質疑の中で、民進党の緒方国会対策副委員長は、西川委員長が出版を予定していたTPPに関する著書に関連して、「われわれに示しているのは黒塗りの資料だけだ。しかし本の原稿には、交渉の内情を詳しく説明している記述が多い。内閣官房や農林水産省の職員が原稿のチェックなどに協力したのか」とただしました。
これに対し、TPPを担当する石原経済再生担当大臣は「そういうことは確認できない」と述べ、森山農林水産大臣も「具体的に執筆に協力した職員は確認されなかった」と述べました。
また、石原大臣は「職員が関わっていた場合、責任を取るのか」などと問われたのに対し、「示されたコピーが原稿であるか確認できない以上はコメントできない」などと繰り返し答弁しました。
こうしたやり取りを受けて、西川委員長が質疑を続けるよう促したのに対して、民進党は政府側の答弁が不十分なうえ、西川委員長の議事運営は不公平だとして退席し、審議は午前10時前からおよそ50分間中断し、委員会は午前10時半すぎに休憩となりました。