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“地域枠医師”が着任

04月05日 19時00分

“地域枠医師”が着任

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道内の医学部の学生に奨学金を支給して卒業後に一定期間、地域での勤務を義務づけるいわゆる”地域枠”制度で学んだ1期生の医師が、今月から道内各地の医療機関に着任しました。
この制度は都市部に医師が集中している偏りを是正しようと道が設けたものです。
1期生の医師は7人で、道内の5つの自治体の病院に着任しました。
このうち道南の松前町には札幌市出身の古川享さんが着任しました。
古川さんは着任初日から先輩医師の指導を受けながら、外来患者の診察を行ったり入院患者の治療方針の検討会に出席したりと地域医療の最前線の忙しさを実感しました。
古川さんは総合診療医を目指しているということで「医師が少ない地方の病院では、1人の医師に対して求められていることが幅広いと思うので、患者の不安など1つ1つに向かい合っていけるような医師になりたい」と抱負を話しています。
地方の医療機関では医師が地域に定着することに期待していて、古川さんを受け入れた町立松前病院の木村眞司院長は「義務だから行くというのではなく、地方で医師として働きたいと思う医師を育てるために、地域枠学生たちに声をかけ続けていくことが大切だと思う」と話しています。
“地域枠制度”を利用した学生は、現在、札幌医科大学や旭川医科大学で学んでいて、道は10年後の平成38年度以降は常時160人ほどの医師が地方で勤務している状態にしたいとしています。

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