魔性の女、はてこ実母のお話です。まとめきれないので箇条書きにします。
こわい病気になった娘婿に自分が熱烈に信奉する漢方医を推奨し、断られる。
理由:薬の値段が異常。HPが怪しい。プロフィール写真の人相が悪い
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「このお金を使って。治ったら働いて帰して」と薄い砥石ほどの札束が入った封筒を寄越す。*1
はてこ、感激。これまでの怨み辛み悲しみ寂しさ怒りなど水に流そうと思う。
ママがいてくれてよかった!母親がいるってありがたい!
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実母、鼻高々。
「はてこともっちゃんにはママがおいくら万円のお見舞いを渡してあるから!」
「はてこともっちゃんのお金のことは心配いらないのよ!」
と親類縁者に吹聴して周囲の見舞いを断念させる。*2
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娘夫婦、新幹線の距離を泊まりで漢方医に会いに行き、ずさんで不快な対応にびっくり
IKEA並みの紙袋いっぱいの生薬を煎じろといわれてにびっくり ※二週間分
目玉が飛び出るような額の薬にまたびっくり*3
クリスティーのドラマかと見まごう医師のマダム妻の金満自慢話にさらにびっくり*4
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帰宅後薬を煎じるが、もちお二日でリタイア
理由:飲むと具合が悪くなる。*5材料を見てもなんだかわからない。出元がわからなくて不安。*6
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はてこ実母「お金をなんだと思ってるの!」と陰でキレる
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「言わないでおこうと思っていたけれど、」と夫の入院看護中の娘に当たる
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「せっかくのお薬を!」と末娘にも憤懣やるかたない思いをぶつける
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もちお、自分で試したいモノを見つける。価格は漢方薬の半額以下/月
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はてこ「お見舞いはもちおが試したいモノにあてさせてもらう」と伝える。
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1ヶ月後
「自分の老後も心配。あのお金、やっぱり返してください」とLINEを寄越す。
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はてこ呆然。
もちお「こうなるんじゃないかと思ったよ。返してくるから」
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実母、金を届けにきたこわい病気の真っ最中の娘婿に自分の愚痴不満不調オンステージを開催。
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資金繰り計画が水の泡。←いまここ
いつもながら最終的にビタイチ寄越さず、口車で油断させてこちらの財布を開かせ意のままに操り、自分の評判だけは上げるという見事な手口に感服する。こんな女を親戚にしてしまったことをもちおにすまなく思う。口車を真に受けて「母親がいてくれてありがたい」と涙した自分の肩をつかんで「目を覚ませ」とゆすぶりたい。何度ひっかかったら気が済むんだ。
わたしは人生の一大事で母から何度も梯子を外されてきた。でもさー。わたしはともかく、もちおにやると思わないじゃん。こんな大学病院からお墨付きで命の危機だって言われてるときに。いくら梯子外しが得意技で注目浴びたがりでも、時と場と相手を選ぶと思うじゃん。まさかこんなときに、もちおの命がかかっているときに、心底追い詰められてるときにやるとは思わなかった。
ちなみに東京往復の旅費、宿泊費、薬代は、先日みなさまがくださったAmazonギフト券などのお見舞いでかなり補填できる模様でございます。近くの身内より見知らぬ他人さまですね。これからも知らない方のご親切に感謝して生きて行こうと思います。
いや、違うよね。わたしもっと働いて稼がないとだよね。
*1:母はかつてはてこ宛てに送られていた養育費をはてこに寄越さず着服していたのであるけれども、その時の金額プラスαくらいあった。
*2:正直母の支援だけでは足りないので、そういう根回しはしなくてくれてよかった。
*3:サラリーマン平均月収半分くらい
*4:ロココ調の陶器のランプを並べた待合室でゴディバのチョコレートを出され、抹茶茶碗に”赤坂で焙じた”焙じ茶が出た。茶畑よりどこで焙じたかがたいせつなそうです。「以前は赤坂に医院を開いていたんですの。でもこういったお商売に向かない街でしたので」癌患者向けのお商売なのですね。
*5:伯父もそこの病院にかかったが、毎回薬を飲めと怒る母と飲みたくないと怒る伯父と大喧嘩だったとのこと。
*6:筆ペンで生薬が手当り次第に書かれていた。