『水曜日のダウンタウン』藤井健太郎が語る――第1回大御所“イジリ”と笑いの巧みな許容バランス
「天龍源一郎以上のハスキーいない説」「目出し帽 犯罪者しか買ってない説」など、思わずその答えが気になってしまう、さまざまな説を検証していくバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS)が人気を呼んでいる。この番組はどのように作られているのか? 演出を担当する藤井健太郎氏に話を聞いてみた。
――『水曜日のダウンタウン』という番組の企画はどうやって生まれたんですか?
藤井:ダウンタウンのお二人とも相談しながら、何となくこういう形に決まっていった、という感じですね。以前あった『100秒博士アカデミー』という番組の流れもあって、プレゼンターが出てきて、その人に何かを教わるみたいな形がいいんじゃないかと。
ただ、その形になった時に、「説」というワードだけは入れたいなと思ったんです。それがあれば、後に多少中身が変化しても「説」という一応のフォーマットに落とし込めばよいので便利だし、それに、企画自体はシンプルでオリジナリティがあるものではないので、「説」というワードが番組のカラーになっていけばよいかなと。
――確かに、企画の自由度が高いので、どういうふうにも転がせそうな感じはします。
藤井:ダウンタウンさんとこういう形で番組をやるのは初めてで手探りなことも多かったので、幅は広くしておきたいっていうのはあったかもしれないですね。何をやるかは分からないから、あとでうまくやりたいことができるような番組にしようかな、みたいな。
いわゆる「お笑い」をやっているつもりはない
――番組が始まった当初はいろいろな形の「説」を試していて、やっていくうちにだんだんこの番組なりの色が出てきたような印象があります。
藤井:当初、松本(人志)さんから「VTRが笑いメインなのはちょっと怖い」というような話がありまして。「申し訳ないけれど、VTRがつまらなかった場合スタジオで取り返すのが難しいから、ちょっと怖いな」と。そのタイミングでは僕の事なんてよく知らないスタッフだし、全然仕方がない事だと思うんですけれど。だから、最初はどちらかというと真面目な説の割合が多かったですかね。笑いがゼロとは言わないけど、どちらかというと興味を引く系のやつ。別にそういうのがやりたくなかったわけでもないんですけど、そういう事情もあって、今よりも割合がちょっと多かったのかも知れないです。
――その後、番組をやっていく中で、お二人との距離も縮まっていったんでしょうか。
藤井:そうですね。認められたっていうのはおこがましいですけど、少なくとも知ってるスタッフにはなったので。
――今やっているのも、「説」自体はみんなが好奇心を持って見られるようなもので、見せ方の中に笑いの要素もある、というような感じですよね。
藤井:そうですね。僕もVTRの中でいわゆる「お笑い」をやっているつもりはないです。