LTspiceのインストールと初期設定
LTspiceのインストールは、他の普通のソフトウエアのインストールと比べて特別難しい点があるわけではありませんし、バージョンによって細かい違いもあると思うので大雑把に流れを書くにとどめています。
ただし、数点ほど注意点もあるので、斜め読み程度に読んでいただければ発見があるかもしれません。
LTspiceのダウンロード
LTspiceのダウンロードページへアクセスします。
一見すると、アカウントに登録しなければLTspiceが使えないような印象を受けるページですが、登録する必要はありません。
「登録せず、ソフトウェアのダウンロードのみ行います。」をクリックしてインストーラをダウンロードします。
LTspiceのインストール
ダウンロードした"LTspiceIV.exe"を実行するとLTspiceのインストールが始まります。
インストーラは英語ですが、基本的には普通のソフトウエアのインストールと同じ手順です。
ライセンス条項が表示されるので、同意するならば"Accept"をクリックします。
次にLTspiceをインストールするフォルダを選択します。
初期状態では"C:\Program Files\LTC\LTspiceIV"が入力されていますが、Windows Vista以降では自動アップデートに失敗することがあるようです。
インストール先を"C:\LTspiceIV"などにすることによって回避できます。
また"C:\Program Files\LTC\LTspiceIV"にインストールしてしまった場合でも、LTspice自体を管理者権限で実行することにより"Sync Release"からアップデートができます。
LTspiceの初期設定
以上で、LTspiceのインストールは完了です。
ここまで終われば、シミュレーションを始められますが、その前にしておいた方がよい設定項目がいくつかあります。
- 文字化けの回避
- 抵抗シンボルの変更
- 回路図/グラフの色設定
文字化けの回避
LTspiceを日本語版のWindowsで使うと"μ"が文字化けします。
そこで"μ"の代わりにアルファベットの"u"を表示するように設定します。
[Tools] -> [Control Panel]とたどります。
[Netlist Options]タブを選択し"Convert 'μ'to'u'[*]"にチェックを入れます。
[OK]をクリックして設定完了です。
抵抗シンボルの変更/色設定の変更
LTspiceの抵抗シンボルは、見栄えがあまりよくありません。
私はKimio Kosakaさんの抵抗シンボルを使わせていただいています。
導入方法は、Kimio KosakaさんのLTspice/SwitcherCAD III を使いやすくするを参照してください。
ただし、Kosakaさんのページの記述はLTspiceのバージョンが古いためフォルダのパスが変わっています。そこで"C:\Program Files\LTC\SwCADIII"を"C:\LTspiceIV"または"C:\Program Files\LTC\LTspiceIV"と読み替えます。
また、変更した抵抗シンボルはLTspiceの自動アップデートのたびに元に戻ってしまいます。この場合は、面倒ですが手動で変更しなおさなければなりません。
回路図やグラフの色設定変更方法は、別のエントリにまとめました。
LTspiceの色変更(改訂版)を参照してください。
関連エントリ
参考URL
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