今年1月にセブンイレブン限定で発売された『週刊現代スペシャル』が、kindleでも読めるようになりました(詳しくはこちらをクリック)。今回は同誌のなかでも話題を呼んだ「薬師丸ひろ子『セーラー服と機関銃』を語ろう』を特別に公開いたします。
本当に血を流して
伊地智啓/'36年兵庫県生まれ。映画プロデューサー。'60年、日活入社。'78年、キティ・フィルム設立に参加。『あぶない刑事』シリーズなどを手がける
仙元誠三/'38年京都府生まれ。撮影監督。'58年、松竹入社。'67年、独立。主な撮影作品は『少年』(大島渚監督)、『Wの悲劇』(澤井信一郎監督)
伊地智 私がプロデューサーを務めた映画『セーラー服と機関銃』(相米慎二監督)が公開されたのは1981年でした。配収は約24億円に達し、この年の邦画界で最大のヒット作になりました。
当時高校2年生の薬師丸ひろ子は、3本目の主演作となったこの映画で、人気女優の座を不動のものとしました。相米監督にとっては、同じく彼女が主演した『翔んだカップル』('80年)に次ぐ2本目の監督作でしたね。
仙元 僕は『セーラー服と機関銃』に撮影監督として参加しました。いまでも思い出深いのは、クライマックスで、ひろ子が機関銃をぶっ放すシーンだね。あんな迫力のある映像が撮れるなんて、思っていなかった。
寺田 撮影時に予想外の出来事がありました。火薬で破裂させたガラス片が、ひろ子の左頬を傷つけ、血が吹き出たんです。僕は共演者の一人として、あの現場に居合わせましたが、「ひろ子の立ち位置が前に出過ぎているんじゃないかな……」と危惧した矢先のアクシデントでした。
伊地智 だけど、ひろ子は怯まず芝居を続け、「カ・イ・カ・ン」というセリフによけい凄みが増した。
仙元 芯の強い、凄い子だと思いましたよ。
伊地智 こんなシーンは狙ったって撮れるものではありません。あまりにいいシーンだったので映画のCMにも使わせてもらいました。
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