神戸山口組 指定暴力団決定で取締り強化

神戸山口組 指定暴力団決定で取締り強化
k10010471251_201604080442_201604080445.mp4
「山口組」から分裂した「神戸山口組」が指定暴力団になることが決まり、暴力団対策法の規制の対象になることから、全国の警察は組員の不当な要求に対して中止命令を出すなど、それぞれの団体への取締りを強化して、弱体化を図っていくことにしています。
国内最大の指定暴力団「山口組」から去年、分裂した、兵庫県淡路市に本部がある「神戸山口組」について、兵庫県公安委員会は7日、暴力団対策法に基づく指定暴力団にすることを決めました。
この決定は今月中旬にも官報に公示され、指定の効力は3年間生じます。この期間、警察や公安委員会は、「山口組」と「神戸山口組」の間で凶器を使った抗争事件が起きて、市民生活に影響が出るなどした場合、双方の事務所の使用が制限できるようになるほか、組員がみかじめ料や用心棒代など不当な要求をした場合、中止命令を出すことができます。
一方、「山口組」については、ことし6月に指定暴力団の3年間の指定が期限を迎えるため、兵庫県公安委員会は指定の更新を急ぐことにしています。
全国の警察は、抗争事件を防ぐため、暴力団対策法の規制も使うなどして、「山口組」と「神戸山口組」への取締りを強化して、弱体化を図っていくことにしています。