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【パナマ文書の衝撃】
オーストリアの地銀CEOが辞意 銀行とペーパー会社取引判明 プーチン氏友人の富豪も関与
タックスヘイブン(租税回避地)に関する「パナマ文書」で、オーストリアの地方銀行「ヒポ・フォアアルルベルク」と英領バージン諸島のペーパー会社との取引が明らかになり、同行のグラハマー最高経営責任者(CEO)が6日、辞意を表明した。同行が7日明らかにした。
オーストリアのメディアによると、このペーパー会社には、ロシアのプーチン大統領の友人で米国の制裁リストに名前が挙がっているロシア人の大富豪が関与。会社の取引は同行の口座を経由して行われていた。
オーストリアの検察はこの取引に関し、2012年末にマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで捜査を始めたが、13年春に証拠不十分で捜査を打ち切った。
グラハマー氏は声明で「銀行は法律や制裁に反することはなかったと100パーセント自信を持っている」と述べた。(共同)