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【韓国総選挙】
離党者続出で苦戦する朴槿恵与党 安哲秀氏率いる第3の党「国民の党」が躍進か
【ソウル=名村隆寛】韓国総選挙(13日投開票)まで、6日で1週間となった。選挙戦後半に入るなか、党の公認候補選びで内紛が露呈した与党セヌリ党の苦戦が伝えられる。
韓国の民間調査機関「リアルメーター」の発表(4日)によると、セヌリ党の支持率は37.1%で、1週間前よりも1.2ポイント減り、3週連続で下落した。
与党は選挙戦の勝敗を決定づけるソウル首都圏で特に苦戦が報じられている。韓国メディアによると、同党選挙対策委員会が首都圏122選挙区のうち「当選圏内」とみているのはわずか25選挙区。朴槿恵(パク・クネ)大統領の地元、大邱(テグ)の複数選挙区でも、同党を離党した無所属候補や野党候補を相手に伸び悩んでいる。
セヌリ党は、定数300(小選挙区253、比例代表47)のうち、目標獲得議席数を当初、180としていたが、金武星(キム・ムソン)代表が先月末に過半数(151議席)に修正。今週、さらに135議席にまで下方修正した。
与党苦戦の一方で支持を集めているのは、最大野党の「共に民主党」から離党した有力議員、安哲秀(アン・チョルス)氏が共同代表を務める「国民の党」だ。リアルメーターが4日に発表した支持率は14.8%で、1カ月前よりも3.3ポイント上昇した。