韓国総選挙の投開票が13日に迫るなか、公認候補選びで内紛した与党セヌリ党の苦戦が伝えられている。韓国の民間調査機関「リアルメーター」の発表(4日)では、同党の支持率は37・1%で3週連続で下落した。
与党は選挙戦の勝敗を決定づけるソウル首都圏で特に苦戦している。韓国メディアによると、同党選挙対策委員会が首都圏122選挙区のうち「当選圏内」とみるのは25選挙区。朴槿恵(パク・クネ)大統領の地元、大邱(テグ)の複数選挙区でも、同党を離党した無所属候補や野党候補を相手に伸び悩んでいる。
セヌリ党は、定数300(小選挙区253、比例代表47)のうち、目標獲得議席数を当初、180としていたが、今週、135議席にまで下方修正したという。
一方、支持を集めるのが最大野党「共に民主党」から離党した安哲秀(アン・チョルス)氏が共同代表を務める「国民の党」だ。支持率は14・8%で、1カ月前よりも3・3ポイント上昇した。
同党は、伝統的に左派が強い南西部全羅南北道(チョルラナムプクト)と光州(クァンジュ)の計28選挙区中、23選挙区で優勢が伝えられ、比例代表では9議席ほどの獲得が予想されている。