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「安保法廃止法の審議求めず」発言に激怒の民進党、きょうも審議求めず
自民党の高村正彦副総裁が安全保障関連法の廃止法案について「一部の民主党(現民進党)議員は『審議しないでくれ』と言ってきたと国対から聞いた」と暴露したことに関し、自民党の佐藤勉国対委員長は5日の記者会見で「野党との国対間の話は表に出すことではないので、申し上げることではない」と明言しなかった。
高村氏は3日のNHK番組で発言した。同じ番組に出演していた民進党の岡田克也代表は「そんな失礼な話はない。取り消せ!」と激怒した。同党の蓮舫代表代行も4日の記者会見で「衆院議院運営委員会に対して廃止法案を『審議してもらいたい』と何度も要求している」と否定した。
だが、高村氏の発言後は初めてとなった6日の衆院議院議運委員会の理事会では、民進党は廃止法案の審議を求めなかった。議運委幹部によると、2~3月に2回前後、共産党が審議を要求。当時の民主党はその際に同調した程度で、強くは求めなかったという。