電子書籍のいいところは、なんと言っても買ってすぐ読めるところ!
空からマンガが降ってくるかのようですよ(^^) 大変おすすめ。
ということで今回は、自分ランキング殿堂入りのおすすめ電子書籍マンガをご紹介したいと思います。
ワタクシの独断と偏見による選定なので、もっぱらラブコメ(^^; iPhoneやiPadでぜひ読んでね。
神のみぞ知るセカイ
略称『神のみ』
若木民喜 (著)
[全26巻]
<おすすめポイント>
ラブコメ好きなら、これを読んでいないなら人生73%損してます。有無を言わず読んでください。
『神のみ』の魅力は、なんといってもヒロインの可愛らしさ! これに尽きます。
1巻につき2エピソード入ってて、ヒロインが変わっていくシステムですが、はっきりいってどのヒロインも、もんどり打つほど可愛らしいです。マンガのヒロインが可愛すぎて、リアルの女性に恋愛できなくなる恐れあるほど!
7巻あたりから長編化していきますが、そうなると、過去のヒロインが再登場してきたりして、物語の深みがよりいっそう増してきますね! 好きになったあのコとまた会えるかも!? という思いまで加味されドキドキが止まりませぬ。
ストーリーをざっくり言うと、主人公の桂木桂馬が各ヒロインたちを口説き落としていく物語です。
いわゆるハーレムモノなんですが、通常のハーレムものとはひと味違います。
通常のハーレムモノは、ぜんぜんまったく苦労していないのに女の子にむやみやたらと好かれ、主人公が「いやぁ、まいったなぁ(^^;」なんてぼやくという現実離れしている内容で、ぼくはそういうの受け入れられず、なぜってアナタ、大学のころ4年間もケーキ屋でバイトしててケーキ屋って女の子ばかりなのですけどなぜか♂のワタクシが採用され女の子に囲まれるバイト先って素晴らしいと思いきやそりゃあ見たくない女の子の一面も目撃しまくるわけで悲しい現実ばかりしってしまった自分としては。
ダメ男が、無条件で女の子に言い寄られるなんてリアル、ありえない、ありえないんですよ、ほんっとないから!
大切なことなので三度も言いました。
閑話休題。
女の子のほうから言い寄ってくるラブコメってキライなんですが、この『神のみ』は違います。主人公・桂木桂馬はリアル女子キライなのに、強制的に女子を口説く羽目になり、イヤイヤながらも一生懸命女の子を口説くどころか救っていく──その姿に新たなヒーロー像を感じました。
しかも、ハッピーエンドになったら女の子が記憶を失うのです! これにやられました。ハッピーエンドなのに切ない。切なすぎる!
だからこそ、ヒロイン再登場には万感の思いが込み上げるのですね。
そんなこんなで、ぼくの中では、ラブコメものに限らずニッポン漫画界で3本の指に入るほどのマンガです。
最近の少年誌の中では、巻数少なめでしょうか。完結はすごく惜しまれたのですが、ずるずる引き延ばさないのが潔くもありますね。ぜひご一読ください。
僕らはみんな河合荘
宮原るり (著)
[既刊7巻、以下続刊 2016年4月現在]
<おすすめポイント>
『神のみ』と双璧をなすと言っても過言ではない、ニッポンラブコメ界の最高峰! それがこの漫画です。
とにかく、ヒロインの河合律──通称りっちゃんが可愛い! 可愛すぎるんです!
ツンデレだと分かっているのに、ほんとごく希にしかデレないものだから、無茶苦茶に可愛いのです、りっちゃん! もう、可愛いを通り越して愛しくなります。
ウダウダやってないで早く幸せになってほしいですが、でもそうすっと、完結しちゃうからね(^^; のんびりウダウダやっててください。
あとこの漫画、読んだ人はお気づきだとおもいますが──裏ヒロインってどう考えても麻弓さんだよね。カラーページに必ず出てるし、作画にも力はいってるし、作者に愛されている感がバリバリ伝わってきますね。
ストーリーは、河合荘という木造共同住宅で、主人公の宇佐くんが、恋愛絡めて七転八倒するお話。
まぁあれですね、『めぞん一刻』だと思ってくれたらいいですね。ただし、三角関係ではありませんが。
ダメダメな住人たちがドンチャン騒ぎしながら、超スローペースで、宇佐くんとりっちゃんの恋愛が進行していきます。めぞん好きなら買いでしょう。
月刊誌なので、なかなか発売されないのがもどかしいですが、今ならちょうど買いやすいボリュームかもですね(^^) ハマること必至です。
のんのんびより
略称『のんのん』
あっと (著)
[既刊9巻、以下続刊 2016年4月現在]
<おすすめポイント>
なんなのーん!? このおもしろさ、ほんとになんなのーん!!?
のんのんびよりのあの面白さはいったいなんなのか……?
ラブコメ好きなぼくが、ラブコメでもないのにぐいぐい引っ張られてしまう、不可思議な魅力を放つ漫画、それが『のんのんびより』です。
やはり、キャラが魅力的なのですかね。
まずメインキャラ4人。宮内れんげちゃん(小学1年生)の天才異才っぷりは半端ないし、越谷夏海ちゃんは女の子なのにいたずら小僧で、夏海ちゃんの姉であるはずの小鞠ちゃんは妹っぷり半端ないし、一条蛍ちゃんは小学5年生なのにすでにキレイなお姉さん。結婚して!って感じです。
さらにサブキャラも魅力的。宮内ひかげちゃんのオレ様ヘタレっぷりは素晴らしいし、宮内一穂さんの入眠っぷりは見事だし、加賀山楓さんのヤンキーなのに面倒見いいところは心打たれます。唯一の男性キャラ・越谷卓くんの影の薄さもいい味だしてます。
そして、ぼくがいちばん好きなキャラは、富士宮このみちゃんですかねー。かわいい顔して、なかなかの腹黒さがたまりませぬ。
さらにアニメでは、背景描写の美しさも話題になりました。「ジブリか!?」と思えるほどの美しさです、背景。TVアニメだというのに。制作現場で死人が出てないか心配になるほどです。
ストーリーは、とある田舎町で女の子たちがキャッキャウフフする、そんな内容。いや……説明が難しいんですよこのマンガ。なぜ面白いのか分からないのに、超絶面白い、それが『のんのんびより』
強いて言えば、トトロのような世界観に、オタ要素をめいっぱい詰め込んだ感じかなぁ。猫バスとかは出てきませんが。
とにもかくにも、ハイテクiPadで、のどかな田舎暮らしを読んだり見たりするのも乙なモノです。
WORKING!!
高津カリノ (著)
[全13巻・番外編1巻]
<おすすめポイント>
四コママンガの最高峰! 気負わず読めて、それでいてグイグイ引き込まれます!
長編マンガやシリアスものだと、気合い入れて読まねばなりませんが、このWORKING!!は違います。四コママンガの読み流し感に加え、キャラたちのゆるさったらありません!
四コマという制限された枠内に、個性豊かなキャラが多数登場してラブコメる群像劇、それがWORKING!!
連載当初は、ヒロインは種島ぽぷらちゃんだと思っていましたが、ぽぷらちゃん、どんどん影薄く……(^^; でもそれこそが、ぽぷらちゃんらしくて大好きです。
まひるちゃんはいじらしくてたまらないし、八千代さんはピュアでまぶしいし、葵ちゃんはうざかわいいし、杏子さんはエンゲル係数さえ気にしなければ結婚してー!って感じだし、魅力溢れる女の子満載なのです。
ストーリーは、北海道某所のファミレス『ワグナリア』を舞台にして、ドタバタ喜劇&ラブコメものです。『病み付きになる危なっかしさ』がファミレスのスローガン。
男性陣スタッフのツッコミ具合も絶妙でよいです(^^)
全13巻+番外編1巻ということで、一気読みするにはちょうどよいサイズですね。とにもかくにも、いちどご賞味ください。やみつきになること間違いありません。
恋愛ラボ
宮原るり (著)
[既刊11巻、以下続刊 2016年4月現在]
<おすすめポイント>
初々しい! とにかく初々しいの一言!
『僕らはみんな河合荘』に続き、宮原るり作品2度目のランクイン!
宮原るり作品は、この『恋愛ラボ』のほうが有名かな。『ラブラボ』と読みます。四コママンガ。
下ネタ爆発の『河合荘』とは打って変わって、大変初々しい漫画です。「ああ……思春期のころを思い出すわぁ」と、思春期をとうに過ぎたワタクシは懐かしく切なく読むことができます。
もちろん、キャラが可愛いことこの上ありません。真木夏緒ちゃんの、有能なのにボケ役という立ち位置はさすがの設定。ギャップ萌えできてますよ真木様!
この真木様に、倉橋莉子ちゃんのツッコミが合わされば、下手な漫才よりよっぽど笑えます。
ストーリーは、お嬢様中学校を舞台に、真木様と莉子ちゃんが恋愛研究に明け暮れるというもの。友情が芽生えたり、初恋しちゃったりでほんと初々しいのです。読んでて「きゃーーー!」って叫びたくなるほどです。
ギャグも冴え渡っておりますので、抱腹絶倒間違いなし。電車内で読まないことをおすすめします。
なのは洋菓子店のいい仕事
略称『なの菓子』『なのはの』『なのは』
若木民喜 (著)
[既刊3巻、以下続刊 2016年4月現在]
<おすすめポイント>
若木先生は、女の子を描かせたら日本一、つまり世界一です。
『神のみ』の若木先生新連載はグルメ漫画!? と最初は思いましたが、2巻目からいよいよエンジンかかってきた感じ!
2巻目からご登場の言葉・S・サリンジャー様、素敵です(><)b ちなみに『言葉』と書いて『ことのは』と読みます。
それにしても、『理論』という女の子属性はお初かもしれませんね。知的なコはたくさんいますが、本当にビジネスの理論展開までやってのけますし。理論的・哲学的なストーリー構築を得意とする若木先生だからこそ描けるキャラかもしれません。
言葉様は天才ゆえに『出すぎた杭』で、周囲との不一致に悩まれております。そこが可愛い。不器用で生真面目。それでいてお茶目でけなげ。下心を隠せないその不器用さは、読者を惹きつけて放さないことでしょう。
素晴らしいです言葉様!
しかも3巻で見せるビジネス理論も本格的。ワタクシ、いちおう職務上やむを得ず経営戦略だのマーケティングだのの書籍をかじったりしておりますが、言葉様の理論展開は、ちゃんと経営理論に乗っ取ってるんですよね。差別化戦略の一種。
さすがです言葉様!
そして何よりも、理論武装してけなげに嫉妬心を隠そうとされているところなんか、ええもう最高です。
すごいです言葉様!
あ、今夜また読み返そ。
ストーリーは、第1巻は女の子を絡めたグルメ漫画っぽいノリ。ラブコメ要素はそんなに出てきません。でも2巻目の言葉様ご登場から急転直下心機一転、ラブコメ目白押しになります。(テコ入れ?)
まだ連載開始したばかりなので、今後が楽しみなマンガですね。言葉様の、よりいっそうのご活躍に期待!
だがしかし
コトヤマ (著)
[既刊4巻、以下続刊 2016年4月現在]
<おすすめポイント>
駄菓子知識より、ほたるさんの上目線に釘付けです!
駄菓子という豆知識より、枝垂ほたるさんの魅力にくびったけですわ。それにしても、なんつー胸の大きさ。
ほたるさん、駄菓子以外にはまったく興味なさそうだけど、ヘアセットもしっかりしてるし、服装もゴスロリ調で統一感あるし、真っ赤なマニキュアもベストマッチしてるし、いわゆるあの女王様コスは自分で着付けているのかしら?
それとも専属メイドさんがいて、毎日お手入れしてくれてるのかな。そっちのほうがしっくりくるけど。大きな屋敷に住んでるし、1人で家事をこなすとも思えませんしね。
とにもかくにも、何かに熱中している女の子も魅力的だなぁと思いました。人の話を一切聞かず、常に上目線に生きるその生き様に憧れます!
ストーリーは、昔懐かしの……というか、いまの10代は、もはやあんな駄菓子屋なんて実際に見たことないでしょうけれども、ぼくが7歳とか8歳とかのころにギリギリ存在していたのですが、とにかく昔懐かしの駄菓子屋で、ほたるさんが縦横無尽に駄菓子を語りまくるお話です。
ああいう駄菓子屋っていいよね、味があって。コンビニによって絶滅危惧種になってますが、ぜひ存続させたい業態ですわ。
恋愛要素は低め。何しろほたるさん、駄菓子にしか眼中ないから。主人公の鹿田ココノツくんの空回りっぷりが半端ない。でもほたるさんの、分かってんだか分かってないんだかの曖昧な態度もイイ……。ジラされている感じがたまりません。
2016年初頭にアニメ化も果たし、伸び盛りのマンガです。ぜひ電子書籍でご一読ください。駄菓子が食べたくなること請け合いなので、コンビニに走りますよ。
山田くんと7人の魔女
略称『やまじょ』
吉河美希 (著)
[既刊22巻、以下続刊 2016年4月現在]
<おすすめポイント>
ツンデレ・一途・片思い……ライバルキャラのほうが際立ちはじめた漫画ですね(^^;
いまや、小田切寧々(ねね)様のためのマンガ、といっても過言ではないでしょう。
最初はライバルキャラとして登場した寧々様ですが──まぁ最初っから、ポロリがあったり強がってるのにウブだったりと愛くるしかったキャラではありますが、恋愛要素絡むようになってから、完全に、ヒロインの白石うららちゃんを喰ってしまいました。
さすが、人を虜にする能力の持ち主! 読者をも虜にしてしまうとは脱帽ですね。
ツンデレで、一途で、片思い。いやもう、こんな三大要素詰め込まれてしまったら、うららちゃんも太刀打ちできないでしょう。もちろんうららちゃんも可愛いけども、やっぱり「報われないのに一途な片思い」には勝てんわぁ。
ストーリーはラブコメオンリーではなく、ちょい複雑。
簡単にいうと、学園モノで、様々な特殊能力を持ちいたずらしてる『魔女』を探し出して懲らしめる、という感じです。主人公の山田(呼び捨て)は、この魔女に対するワイルドカードにしてジョーカー、つまり魔女の能力が効かなかったり、コピーできたりするのですね。山田、うらやましい……。
で、能力をかけたりコピペしたりするための方法が、なんとキス(^^; 山田、ほんとうらやましい……。
あんまり書くとネタバレになるのでかけませんが、ストーリー性も十分で、ストーリーの『謎』によってもグイグイ引き込まれてしまいます。
キャラの愛らしさと、ストーリーの精妙さで、推理小説のような楽しみも味わえる一挙両得な漫画です。
めぞん一刻
高橋留美子 (著)
[全15巻]
<おすすめポイント>
ラブコメの原点いまだ健在! 女性漫画家ならではの三角関係。
めぞん一刻、もちろん電子書籍化されています! これで絶版の心配なく、未来永劫語り継げますね!
今思うと、このラブコメって男性誌連載だったのに、女性1×男性2の三角関係なんですよね。普通、男性向けラブコメは、男性1×女性2どころかハーレムだというのに。
シナリオのテンプレをガン無視しても、伝説級の人気を誇るわけですから、留美子先生は化け物か!?と思います。2016年現在も『境界のRINNE』連載してるし……栄枯盛衰激しいマンガ界において、神様のような存在です。
とにもかくにも、あの響子さんにまた会えます! 懐かしさのあまり大人買いしちゃってください!
ソルティ・ロード
作画 TALI (著)
原作 Ark Performance (著)
[既刊2巻、以下続刊 2016年4月現在]
<おすすめポイント>
本編より面白いわコレ! タカオさんがキレっキレに活躍します(><)b
『蒼き鋼のアルペジオ』のスピンオフ作品なのですが……ぼくは本編よりこっちのが好き(^^;
ヒロイン・タカオさんの想い人、千早群像様が出てこないので、タカオさんのラブコメものでもないのですが……なんなんだこの面白おかしさは!?
比較的まじめな本編のパロディだからこそ、の面白さでもあるのかな?
ぼくは、アニメ→マンガ本編→ソルティ・ロードという、王道的な入り方をしましたが、アニメ→ソルティ・ロード→マンガ本編でもいいでしょう。スピンオフなので、本編の内容把握しておかないと楽しめないかもですので。
でもご安心を。iPadはアニメも見られます!(今さら!)
各種スピンオフをいっそう楽しむためにも、ぜひアニメから見てみましょう。2016年4月現在は、バンダイチャンネルの見放題にラインナップされてます。
ちなみにアニメでは、タカオさんもさることながら、ぼくは、コンゴウ様のあの冷たい視線が大好きです……!
しかも、無料で見られるこんなスピンオフ・アニメまでアリ! Flying Dogさん太っ腹!
未確認で進行形
略称『みでし(MDS)』
荒井チェリー (著)
[既刊7巻、以下続刊 2016年4月現在]
<おすすめポイント>
読めば読むほど味が出る、そんな、スルメのようなラブコメです。
読む人をやや選ぶと思いますが、ラブコメ好きなら一読の価値アリ。無論ぼくは大好きです。なぁんにも考えず、安心して読める癒やし系ラブコメですね。
お嫁さんにしたいランキング・ナンバーワン、それがヒロインの夜ノ森小紅ちゃんです(自分調べ)。
ストーリーは、とある地方都市を舞台に、ゆるゆるとラブコメるという内容ですが、最近はラブコメというよりロリオンリーになってきたような? 9歳の真白たんが主人公奪取する日も近いかもしれません。
アニメのEDもこんな感じだったし(^^;
紙書籍では、少年誌系単行本より一回り大きいサイズなので、四コママンガを読むにはiPadがぴったりですね。
三者三葉
荒井チェリー (著)
[既刊11巻、以下続刊 2016年4月現在]
<おすすめポイント>
2016年春、ついに13年越しのアニメ化!
3人の女子高生による日常系四コママンガ。
『未確認で進行形』の荒井チェリー作品ですが、ラブな要素はほぼ皆無。コメディーオンリーでここまでゆるく面白く息の長いマンガにできるのは、脱帽です。
大食い女子の小田切双葉ちゃん、女子属性として大食いは『禁じ手』であるなずなのに、大変キュートです。っていうか、大食いさえなければ、ほぼ完璧女子なのに、惜しまれます。
ゆる三つ編み委員長の葉山照ちゃんは外見天使なのに、中は小悪魔。あーでも、こんな美少女だったらいぢめられてもいいかもしれません。
元お嬢様の西川葉子様は、高飛車ツンデレなのに極貧生活。高飛車のままにマヨネーズで栄養補給という可哀相な女の子なのです。っていうか山路、あんたスペック高いんだから救ってやれよ!?
こんな感じで、美少女なのにどこか残念、それが三者三葉の魅力なのかもしれません。
とにもかくにも、13年以上続いている安定した人気は伊達ではないでしょう。
四コママンガって、おおよそ3巻前後で完結するのが大半なのですね。1年1冊の刊行ペースだから、それでも3年連載していることになるので、3巻続けば長寿マンガといえましょう。
しかしこの三者三葉は、なんと2003年からの連載! しかも、十数年越しにいよいよアニメ化!!
おめでとうございます。イチ読者としても感無量です(ToT)
この長々寿の秘密は、この作品はもはやマンガでなく、疲れたときのリラックス・アイテムだからかもしれませんね。
読めば脱力できること請け合いです。
サーバント×サービス
略称『鯖(さば)』
高津カリノ (著)
[全4巻]
<おすすめポイント>
あんまり可愛くないのに、すごくキュート。なんだコレ!?
正直、ヒロインの山神ルーシー(以下略)ちゃんは、あんまり可愛く感じません。なぜかといえば、そういう設定だから。
公務員マンガなので、ごくごく平凡な容姿、それが山神ルーシー(以下略)。でも、お胸がすっげいけどね。
あ、ちなみになんで(以下略)なのかはマンガでご確認くださいm(_ _)m
にもかかわらず、山神ルーシー(以下略)がとても可愛く見えてしまうのだから不思議です。これが、顔ではなく性格を好きになるということか!
生真面目な性格も、堅苦しい思考も、代わり映えのしない黒服も、そしてお胸が、何もかもが素敵に見えるから驚き。マンガが進行するほどに。
ちなみに、物語終盤で山神ルーシー(以下略)がめっちゃフリフリにオシャレするんですが、普段との落差にギャップ萌えどころか怖くなってきまして。なんというか、フィクションなのに「女ってバケるんだ、こえぇ」というか。ある意味とてもリアルなラブコメですな。
高津先生は『WORKING!!』の作者でもありますが、『WORKING!!』ではみんな可愛く見えたのに、設定が『凡人』とつくだけで、『サーバント×サービス』では最初そんなに可愛く感じられないとは。同じ絵柄だというのに。設定の威力を垣間見ましたね。
もしかしたらぼくたちは、ラブコメにおいて、キャラに恋してるのではなく設定に恋しているのかもしれません。あ、すみません、ぼくだけですね、ハイ。
B型H系
さんりようこ (著)
[全9巻]
<おすすめポイント>
あんなダメ男に引っかかってないで、ぼくと付き合って欲しい、と思えます。
B型H系最大の魅力は、山田ちゃんの一人相撲っぷり!
ちなみにこのヒロイン、最後まで苗字のみで下の名前が出てきません(^^;
「夢はセフレ100人」とか公言している割に処女でシャイ。ぱっと見イケイケねーちゃん(死語)なのに、実は純真無垢。このギャップ萌えが堪りません。
しかもなんかしょうもない理由で、ダメ男の小須田なんかに惹かれてしまう始末。免疫なさ過ぎでしょう!?
ぼくは「女の子のほうから言い寄ってくるラブコメは嫌い」なのですが、B型H系は確かに、女の子のほうから男に言い寄るのですけれども『視点が女の子』なのですよ。
前編ほぼ、山田ちゃん視点でマンガが進行されます。これはなかなか新鮮で、好き嫌いを超越してしまいました。でもだから小須田憎し(゚Д゚) 小須田に惹かれてしまう山田ちゃんをなんとしても止めたかった……(ToT) そんな不思議な感想になる漫画ですねぇ。
まぁそれもこれも、山田ちゃんの超強力な個性があってこそですね。
ほんと、見事なまでの一人相撲っぷりです。あっぱれなのです。
突撃奉仕 暴ランティア部
東屋めめ (著)
[全3巻]
<おすすめポイント>
よく考えたら、Mッ娘ヒロインって珍しくない?
ヒロインの湯川伊香保ちゃん、とにかくMなんです。マゾ。
ボランティア部・部長の黒川(♂)に、ネチネチといぢめられ、きわどい衣装で辱められ、心理的にも追い詰められているというのに、イヤよイヤよも好きのうち、といった感じ。
っていうか、表紙イラストもひどい(^^; もはや作者からも……(ToT)
伊香保ちゃんのリアクションが、堪らなく愛おしくなる4コママンガですねぇ。伊香保ちゃん、黒川なんかに惚れたら一生いぢめ抜かれると思うんだけど、大丈夫? 夜はどんな変態プレイを強要されることやら……。でも本人が内心喜んでるならいいのか。
あ、このマンガは大変健全なマンガです。アダルト指定ではありませんのでご安心ください。
転校生・伊香保ちゃんは、クラスになじめず担任に相談したら、紹介されたのがボランティア部。でもそこはボランティアの名前を借りたSM倶楽部だったわけですね。伊香保ちゃんは、毎日もんどり打ちながらも、たぶん喜んでます。
全3巻と、一気読みにもちょうどいい四コママンガでしょう。女の子をいぢめてみたい方はどうぞ(゚Д゚)