先月27日の土曜日、結婚した娘の勧めで韓国北東部の江原道・束草に夫婦で1泊旅行をした。宿泊先は一流ホテルだったが、小型冷蔵庫の騒音のせいで眠れなかった。こらえ切れずフロントに電話すると、従業員がやって来た。冷蔵庫が古いためどうしようもないということだった。部屋を変えてくれと言うと、空室が1部屋あるが、そちらはもっと冷蔵庫の音が大きいとの返事だった。それなら冷蔵庫の電源を切ってくれと言うと、コードが壁側にあるためできないという。無理やり寝ようとしたもののやはり眠れず、午前2時にまた人を呼んだ。今度は上司と2人でやって来た。結局、壁側のコードを抜いたが、うるさいのは同じだった。午前3時にまた呼ぶと、暖房器具が古いせいで音がするのだという。寒かったが、音がしないように調整した。
従業員に「高いホテルなのになぜこんな風なのか」と問うと「ほかの客は特に問題なく泊まっている」という答えが返ってきた。あきれて言葉もなかった。どれほど多くの国内外の観光客が眠れずに腹を立てたことだろう。とても眠れなかった。午前4時、もう一度フロントへ電話して「一睡もできなかったので返金してほしい」と言うと、ホテル側は「返金は難しいが、代わりに朝食を提供する」と応じた。重ねて返金を要求すると、週末のため月曜日に上層部へ報告して返答するということだった。その日午後、雪が降りしきる中、眠い目をこすりながら帰り道を6時間も運転し、何度もヒヤッとした。
月曜日、娘が予約した旅行会社にホテルへ電話してもらったところ、ホテル側は「不満を全て解消したので問題ない」と答えたという。娘が再三抗議すると、結局、宿泊料の半分を補償すると応じた。返金はともかく、ひどいサービスにあきれ返った。こんな有様で、「観光韓国」を唱えることができるのか。そして、2018年平昌冬季五輪の成功を期待できるというのか。