体操全日本選手権 男子は内村が9連覇
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体操のリオデジャネイロオリンピックの代表選考を兼ねた全日本選手権が行われ、男子では、すでに代表に内定している内村航平選手が、みずからの記録を更新する9連覇を達成しました。
体操のオリンピック代表は、個人総合で争う全日本選手権、来月のNHK杯、そして6月の全日本種目別選手権の3つの大会の結果で決まります。
日本のエース、内村選手は、予選を免除されたため3日がことし初めての演技となり、最初のゆかでは、着地で動いた場面もありましたが、安定感のある演技で、15.700をマークしました。しかし4種目の跳馬では、大技の「リー・シャオペン」の着地で前に倒れ込んで両手をつき、続く平行棒も演技の途中で器具に右足が当たるなどミスが相次ぎました。それでも、最後の鉄棒では、G難度の「カッシーナ」など手放し技を次々に決め、16点近い高得点を出して6種目合計で91.300として、みずからの記録を更新する9連覇を達成しました。
2位は、1.600の差で、得意のゆかと跳馬に加えて、平行棒などでも得点を伸ばした19歳の白井健三選手、さらに0.300の差で3位に加藤凌平選手が入り、オリンピック代表へ前進しました。
一方、女子は19歳の村上茉愛選手が、4種目の合計で57.400をマークして初優勝し、2位は去年優勝の寺本明日香選手、3位は16歳の杉原愛子選手でした。
日本のエース、内村選手は、予選を免除されたため3日がことし初めての演技となり、最初のゆかでは、着地で動いた場面もありましたが、安定感のある演技で、15.700をマークしました。しかし4種目の跳馬では、大技の「リー・シャオペン」の着地で前に倒れ込んで両手をつき、続く平行棒も演技の途中で器具に右足が当たるなどミスが相次ぎました。それでも、最後の鉄棒では、G難度の「カッシーナ」など手放し技を次々に決め、16点近い高得点を出して6種目合計で91.300として、みずからの記録を更新する9連覇を達成しました。
2位は、1.600の差で、得意のゆかと跳馬に加えて、平行棒などでも得点を伸ばした19歳の白井健三選手、さらに0.300の差で3位に加藤凌平選手が入り、オリンピック代表へ前進しました。
一方、女子は19歳の村上茉愛選手が、4種目の合計で57.400をマークして初優勝し、2位は去年優勝の寺本明日香選手、3位は16歳の杉原愛子選手でした。
内村「ミスが出たが修正できる」
9連覇を達成した内村航平選手は、「きょうにピークを合わせることを課題にしていたが、気持ちが盛り上がらず、練習のような感じになって集中力もなく、跳馬や平行棒では、ふだんないようなミスが出た」と試合を振り返りました。また、最後の鉄棒では、圧巻の演技で場内を湧かせましたが、「ミスが続いていたので、鉄棒は試練だと思い、オリンピックの団体戦をイメージして演技した。それでも少しミスが出て納得いかない部分があるし、もっと練習からプレッシャーをかけたい」と気持ちを引き締めていました。
そのうえで、来月のNHK杯に向けて、「前向きに考えれば、オリンピックまでにミスが出たので、修正することができる。失敗した跳馬や平行棒は練習量を増やしていきたい」と改善を誓っていました。
また、19歳の白井健三選手が2位に入ったことについて、「結果を見たときは驚いたが、それだけしっかり練習してきたということだし、これまでに、オールラウンダーとして教えられることは、たくさん教えてきた。この結果で、殻を破った感じもある」と話していました。
そのうえで、来月のNHK杯に向けて、「前向きに考えれば、オリンピックまでにミスが出たので、修正することができる。失敗した跳馬や平行棒は練習量を増やしていきたい」と改善を誓っていました。
また、19歳の白井健三選手が2位に入ったことについて、「結果を見たときは驚いたが、それだけしっかり練習してきたということだし、これまでに、オールラウンダーとして教えられることは、たくさん教えてきた。この結果で、殻を破った感じもある」と話していました。
白井「結果には驚いた」
19歳の白井健三選手は、ゆかのスペシャリストにもかかわらず、オールラウンダーを目指し強化を続けていて、去年の11位から2位へと大きく順位を上げました。
白井選手は、「練習では、きょうぐらいの内容の演技ができていたので、結果には驚いたが、内容には驚いていない。順位よりも自分の演技を出し切れたことがうれしい」と試合を振り返りました。
そのうえで、「この大会では、ふだんしない失敗をした選手が多く、それは『オリンピックへの欲』が理由だと思った。自分の力を出し切ることだけを考えたのがよかったと思うし、来月のNHK杯に向けてもしっかり準備をして、もっといい演技をしたい」と今後のオリンピック代表選考会を見据えていました。
白井選手は、「練習では、きょうぐらいの内容の演技ができていたので、結果には驚いたが、内容には驚いていない。順位よりも自分の演技を出し切れたことがうれしい」と試合を振り返りました。
そのうえで、「この大会では、ふだんしない失敗をした選手が多く、それは『オリンピックへの欲』が理由だと思った。自分の力を出し切ることだけを考えたのがよかったと思うし、来月のNHK杯に向けてもしっかり準備をして、もっといい演技をしたい」と今後のオリンピック代表選考会を見据えていました。
村上「これまで練習してきた成果」
最後の種目のゆかで2位から逆転し、女子で初優勝を果たした19歳の村上茉愛選手は、「ゆかは勝ちをねらいすぎると力の調節ができないので、『いつもどおりやれば大丈夫』と思いこんでやり、いいできだった。全体を通して大きなミスが出なかったのが、これまで練習してきた成果だと思う」と振り返りました。
そして、このあとのオリンピック代表選考に向けて、「4年前のロンドンオリンピックの代表選考ではけがで状態が悪かったが、今回は、きっちりやれば自分が勝てると分かっている。けがが出ないようにして調子を崩さず、自分らしい演技をしたい」と意気込みを話していました。
そして、このあとのオリンピック代表選考に向けて、「4年前のロンドンオリンピックの代表選考ではけがで状態が悪かったが、今回は、きっちりやれば自分が勝てると分かっている。けがが出ないようにして調子を崩さず、自分らしい演技をしたい」と意気込みを話していました。