首相 ウクライナ情勢の平和的解決向け議長国として主導

首相 ウクライナ情勢の平和的解決向け議長国として主導
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安倍総理大臣はウクライナのポロシェンコ大統領と会談し、ウクライナ情勢の平和的な解決に向けて、来月の伊勢志摩サミットで議長国として議論を主導するとともに、ロシア側にも積極的に関与するよう働きかけていく考えを伝えました。
安倍総理大臣は6日夕方、総理大臣官邸で、日本を訪れているウクライナのポロシェンコ大統領と1時間半余りにわたって会談しました。
この中で安倍総理大臣は、いまだ解決の見通しが立たないウクライナ情勢について、「日本は、これまで平和的解決に向けて尽力しており、来月の伊勢志摩サミットでも議長国として議論をリードしたい」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は、去年2月のウクライナ政府軍と親ロシア派の停戦合意を完全に履行するよう求めるとともに、ロシア側にも平和的な解決に向けて積極的に関与するよう働きかけていく考えを伝えました。また、安倍総理大臣は、首都キエフにある下水処理場の改修工事などのため、これまでに表明した、およそ18億5000万ドル(日本円にして2000億円余り)の規模の経済支援を着実に実施していく方針を示しました。
これに対し、ポロシェンコ大統領は「日本からの財政支援や人道支援に感謝したい」と述べました。
さらに、両首脳は、東京電力福島第一原発の事故や、30年前に起きたウクライナにあるチェルノブイリ原発の事故を踏まえ、放射性物質の処理などの分野で協力していくことを確認しました。