ある日の午前中のことです。妻の手が空いていなかったので、僕がスーパーへ買い出しに行きました。
妻に頼まれたものを選び、その後、刺身でも食べようかと、鮮魚コーナーへ行き、380円の刺身を2つ買い物かごに入れました。
他にも何か買おうかな。特にあてもありませんでしたが、ふらふらと歩いていた時のことです。
「ちょっとあんた!!!」
突然、背後から呼び止められました。
聞いたことのない、お婆さんの声です。
それだけではありません。
僕の買い物かごの中を、なめまわすように見ています。
(ひえぇえぇぇ。なんやこのお婆さん)
お婆さんは、かごの中を手に取る勢いで指さしながら話します。
お婆さん(以下、婆)「ちょっと、あんた!!!」
僕「なんでした?」
婆「あんた、この刺身。3つ買わんと1000円にならへんよ。」
(訳:そこのお兄さん。この刺身は、3つ買わなければ、1000円になりませんよ)
僕「いや、3つで1000円になることは知ってるよ。でも、2つしか要らないからさ。」
婆「へぇ゛!?3つ買わんと1000円にならへんのやで、ええんか?」
(訳:えっ、3つ買わなければ、1000円になりませんが、よいのですか?)
僕「だから、要らないものをかわなくてもいいでしょ?」
婆「ええんかね。」
(訳:この人。あかん。わかってない。おかしい人や、話しても無駄やな)
僕「まぁいいんですよ。」
そうして、ものすごく怪訝な顔をしながら去っていきました。
いらないものはいらない
まさに、老婆心。
わざわざ教えてくれました。
でも、僕は3パックも必要ありませんでした。
そもそも食べたいものがなかったのです。
鰤と鯛だけが食べたいと思ったからです。
3つ目が安くなろうとも、要らないものはいらないんです。
しかし、お婆さんには分ってもらえませんでした。
僕はこの考え方がわかりません。
「3つ買ったら安いから、もう一個かおう」って。
いや、いらないものはいらんやろ。と思うのです。
というか、お婆さんのような人は自分が欲しいものを買うのではなく、
3つで1000円になるのだから、3つ何を買おうかな。と考える人なのではないだろうか。
数ある商品の中から、3つ好きなものを選ぶ。という思考なのではないか。
そう言う人には、僕のように2つしか買わない人は、おかしな人だ。
たまにいますよね。ぐいぐい来る人って。ちょっと怖かったです。
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