3.22皇居勤労奉仕1日目〜天皇皇后両陛下のご会釈を賜る

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皇居勤労奉仕初日。
期待と緊張に胸を膨らませながら、皇居へと向かいました。

勤労奉仕中は朝早くに活動がスタートします。

8時15分までに参入門前に集合するため、
6時40分ホテル・ロビー前に集合、6時50分出発。
ホテルから皇居までは地下鉄で1駅と近いのですが、総勢28名の大所帯。
3~4人程度の少人数と違い、大人数ならではの所要時間の取り方が求められることに気付かされます。
早め早めの行動を取ることで、時間に余裕をもつことができました。

入門前に身分証明書による本人確認が行われます。
全員の確認が終わり次第、勤労奉仕関係者の参入門である桔梗門から皇居内へ。

門前で一礼し、中へと進んでいきます。
歩を進めるごとに何ともいえない気持ちになります。

休所である窓明館前にて、宮内庁職員の方々が私たちを出迎えてくれました。
全5団体、180名が勢揃い。
団体ごとに指定された席に座り、職員から全体スケジュールや注意事項等の説明を受けます。

1日目のスケジュールは
午前1:皇居伏見櫓にて写真撮影
午前2:天皇皇后両陛下のご会釈
午後:宮殿周辺での作業

「本日(3/22)11時より、天皇皇后両陛下のご会釈を賜ります。」
※ご会釈とは、非公式に国民とお会いすること。

宮内庁職員から伝えられた瞬間、我が耳を疑いました。
両陛下のご会釈!しかも初日の序盤に!?

昨年3月の第1回全九州皇居清掃奉仕団では、最終日の4日目にご会釈を賜ったと団長から話を伺っていました。
なので、私はご会釈があるとしたら終盤だと思い込んでいました。
両陛下がお出かけになったり、ご体調次第ではご会釈そのものが叶わないこともある。
本当に驚きでした。

まずは写真撮影です。
できあがった写真はこちら。

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団体別の写真撮影が終わった後、ご会釈開場の蓮池参集所へ移動。
スマートフォン、携帯電話の電源は完全に切り(マナーモードもNG)、手荷物は所定場所へ。
金属探知機によるセキュリティーチェックを受け、身体ひとつの状態で整列し両陛下のお出ましを待ちます。

両陛下のお出ましまでの間、職員からご会釈時においての流れと注意点の説明、実際にお辞儀・万歳三唱の練習がありました。

万歳三唱の発声は、5団体の団長から代表を決めます。
その大役を我らが全九州皇居清掃奉仕団の窪山忠茂団長が引き当ててくれました!

入口のドアが開いたら、お出ましの合図。
次第にその時が近づいてきます。

とうとうドアが開いた!
緊張した空気感がその場を漂います。

黒塗りの車がゆっくりと近づき、入口近くに停まりました。
そして天皇皇后両陛下のお姿が目に飛び込んできた瞬間。

胸がいっぱいになり、熱いものが込み上げ、魂が肚の底から揺さぶられるような感覚がありました。

表情筋が緊張のあまり、けいれんを起こしたかのよう。
スーッと涙が頬を伝わったのは言うまでもありません。

両陛下は5団体の団長、ひとりひとりに御下問(ごかもん)をくださいます。
流れる涙と共に言葉を詰まらせてしまう団長も。
ただただじっと黙って団長が言葉を発するのをお待ちくださる両陛下。

両陛下の慈愛に満ちた眼差し。
凛としていて、気高く、美しく、温かい空気感を感じます。

映像を通じて見るのと、3メートル前後の至近距離で実際にお目にかかるのとでは全く次元が違う。
この臨場感ばかりは文章でお伝えすることができません。

御下問が終わると
天皇陛下の「どうかお元気で」
皇后陛下の「ありがとう」
で、締めくくられます。

すべての団長とお言葉を交わし終えた後、
「天皇陛下、皇后陛下、万歳!」

改めて、ここへ来ることができてよかった。
心を込めて奉仕させて頂こうと固く心に決めたのでした。

両陛下がご退出され、車へと移動される時。
天皇陛下が皇后陛下の手を取り、皇后陛下がスッと天皇陛下と腕を組むお姿が。
まるで呼吸するかのような自然な立ち振舞いに息を飲みました。

そして車窓から私たち勤労奉仕団の姿が見えなくなるまで、両陛下は手を降り続けてくださいました。

本当に夢のようなご会釈でした。
この感動は実際の体験なくしては決して味わうことはできません。
ぜひ一度肌で感じて頂きたいと思います!

たっぷり1時間半ほどのお昼休憩を経て、午後の部宮殿の清掃活動開始です。
民間人は勤労奉仕でしか立ち入ることはない場所。
現場を案内する宮内庁職員から
「皆さんのお仕事の大半は歩くことです。皇居の中を散策しながら、作業はほんの少し。休憩もしっかり取りますからね。」

宮殿はどんな建物で、どのような目的で使用されるのか
庭園はどのような木々が植えられているのか、樹齢はどれぐらいか
天皇皇后両陛下や昭和天皇にまつわるエピソードなどなど。
ユーモアたっぷりのガイドに、あっという間に皆笑顔になりました。

清掃作業はとてもシンプルです。
宮殿裏庭の芝生の間にある雑草をピンセットで取る!

ピ、ピンセット~!?
初めてピンセットで雑草むしりをしました。手が汚れなくていいです♪

奉仕活動は3時30分頃終了しました。
初日から濃厚なひとときを過ごせたことに感謝です。

皇居勤労奉仕2日目は、リピーターでも立ち入りのチャンスがなかなか巡ってこないあの場所での奉仕活動となりました。

続きは次の記事で。

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