「乙武氏の妻の仁美さんは、政治家の妻になる資質がある」永田町関係者
4月5日。奇しくもこの日、夫の不倫騒動に巻き込まれた2人の妻が問題発覚後、初めて公の場に姿を見せ、謝罪した。
1人は、今年2月、女性タレントとの不倫を認め議員辞職した宮崎謙介前衆院議員(35)の妻・金子恵美衆院議員(38)。もう1人は、2001年の結婚後に5人の女性との不倫した事実を認めた「五体不満足」の著者で作家の乙武洋匡氏(40)の妻・仁美さんだ。
2月5日に第1子を出産した金子氏は5日、産休を終えて初めて衆院本会議に出席した。会議終了後、夫のスキャンダルについて「先の報道で世間をお騒がせし、自民党や(宮崎氏の選挙区の)京都の皆様にご迷惑をおかけした。私からも深くおわびをしたい」と謝罪。だが、出産直前に不倫していたことが明らかになった宮崎氏との現在の関係については答えず、「子供のことを最優先に取り組んでいく」とだけ話した。以前、左薬指につけていた指輪は外されていた。
一方、仁美さんは、乙武氏の誕生日前日の5日に行われたパーティーに、3人の幼い子供たちと出席。涙目で謝罪する夫と対照的に、「うちのばかな旦那が、すいません」と出席者と談笑し、周囲を和ませていたという。そして、会の最後に登壇し、不貞を働いた夫に対し「彼の不便さは想像を絶します。どんなに明るく振る舞っても重度の身体障害なのです」とおもんぱかった。「子育てで私も疲れていた。やはり私にも責任の一端はあります」。最後まで夫をかばい、家族として再出発を誓った。
夫に裏切られ、公の場で謝罪もしなければない妻たち。家族のために涙など見せず、気丈に振る舞った彼女たちの心中は、察するに余りある。
ある永田町関係者は言った。「産休明けにも関わらず、取材に応じた金子議員は騒動に終止符を打ちたかったのだろう。仁美さんはユーモアを交えたあいさつで、夫の苦労をさりげなく語り、好意的に受け取られたようだ。政治家の妻としての資質があるのでは」。
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