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 福岡県福智町から助成金をだまし取ったとして、県警は6日、同町伊方、部落解放同盟福智連絡協議会委員長の原田正容疑者(86)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、原田容疑者は昨年11月中旬、長野県内での全国人権・同和教育研究大会に出席するためと偽り、町の助成金約40万円をだまし取った疑いがある。原田容疑者が自分と協議会の関係者計3人分の旅費として申請し、実際には大会に出席していなかったという。

 県警は先月、出張と偽って旅費を町からだまし取ったとして、福智町人権・同和対策課長の鈴木秀一容疑者(60)を詐欺の疑いで逮捕した。今回の助成金は同課が窓口で鈴木容疑者も決裁に関わっていたという。県警は2人が親しい関係だったとみており、事件との関連を調べている。