【そそれぽ】第67回:任天堂パロディ?いやいや中身は硬派なダンジョンRPG!非売品DSiウェア『任天童子』をプレイしたよ!
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「景品(かげしな)」が「魔楼閣」に眠る秘宝を探す硬派なローグ系『任天童子』
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冒頭に語られる三種の神器・・・任天堂ファンにやにや
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拠点となるお堂の名前は「任天堂」
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河童によって「魔楼閣」に送り出されます
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下画面にはマップとコマンド。マップの全貌は移動しながら判明
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「異形」と呼ばれる敵はまだ遠くらしい
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「徒歩札3」で3マス移動する
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途中の属性のマスを通過することで・・・
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各属性の霊力を回復することが可能。後々重要に
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移動しても「異形」までの距離はまだ遠い模様
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少し見渡せるようになったマップ。「徒歩札4」で「水晶」を狙う
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水晶を起動させると「何か」が起きる。一体何が起きるのか?
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水晶に念じる「景品」
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今回はアイテム「なつめ玉」をゲット。売ってお金をゲットするべし
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どうやら2マスの場所に「異形」が。「覚書き」で予測位置をチェック
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次の「水晶」への移動に土属性の「護歩札」を使用。壁すり抜けて移動
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向かった先、「水晶」を起動させると・・・
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次の階層へと進む階段が出現!
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「異形」には気づかれていない模様。チェックを入れた場所でほぼ間違いなし
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階段へ行くか、残る水晶を起動させるか悩みどころ
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残る「水晶」を起動させたら「異形」を攻撃できる「炎魔矢」を入手
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階層のすべての「水晶」を起動させたので・・・
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ボーナスで「白札」をゲット。白札は残り行動回数につながるので沢山あった方が安全
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階段に辿り着き、下の階層を目指す「景品」。その先に待ち受けるものは?
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任天童子
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第67回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。
皆さん、「クラブニンテンドー」って利用してますか?任天堂ハードのゲームや本体などを購入してお得なポイントを貯めて、さまざまな限定グッズと交換できる任天堂のウェブサービス。最近はダウンロード版にも積極対応していたりと、以前よりも随分利用しやすくなったように感じます。「ポイント登録めんどくさいな~」ってこれまで敬遠してた人は、一度騙されたと思って、ぜひ利用してみてはいかが?
というわけで、今回プレイするのは任天堂の非売品ニンテンドーDSiウェア『任天童子』です。
本作は「クラブニンテンドー」で一定のポイント以上貯めた2012年度プラチナ/ゴールド会員限定特典としてプレゼント配信されたニンテンドー3DS専用のDSiウェアということで、一体どんなゲームなのかなかなか情報も入ってきません。そんなときこそ【そそれぽ】の出番。ゲームの内容がどんな感じなのか、しっかりレポートしていきたいと思います。また、限定特典な本作ですが、まだ入手する方法もあるようなのでそちらもあわせてご紹介していきます!それでは、早速プレイしていきましょう。
※画像はiPhoneで無理矢理ニンテンドー3DS本体画面を撮影したものです。
■和風な雰囲気、主人公は「景品」と書いて「かげしな」!
主人公は「景品」と書いて「かげしな」と読みます。ちなみに苗字は「蔵部(くらべ)」。ネタゲーのような本気ゲーのような、主人公の名前からは判断がつきません(笑)。しかし、ゲームの導入部で描かれる物語を見れば一目瞭然。任天堂ゲームネタを含みつつも、このゲーム、かなり本気のヤツですよ・・・!
■実は硬派な「ローグ系」ダンジョンRPG
任天堂のパロディネタが満載かと思ってしまうタイトルや事前情報とは裏腹に、ゲームの内容はかなり硬派。ローグ系(『不思議のダンジョン』的なターン制ダンジョン探索RPG)のゲームの雰囲気が非常に強いです。本拠地となる場所が「任天堂」という名前のお堂だったり、本作の大目標のひとつである見つけるべき「三種の神器」がどこかのゲームで見たことあるような「何か」だったりしますが、任天堂パロディネタはゲームエッセンス程度に留まり、中身は至って真面目そのもの。
■決まった手数で最善策を考える
「魔楼閣」というダンジョンに入れば行動はターン制。「異形」と呼ばれる敵の位置に気を付けながら「水晶」を求めて階層を探索します。
自分のターンに動ける歩数は手持ちの5枚の「護歩札」から決定。1枚使えば、限りある手持ちの「白札」から1枚の「護歩札」がランダムで自動補充されます。マップに配置された「水晶」の全回収など、「白札」を回復できる場面も度々訪れますが、「白札」が無くならないように少ない手数で階層を乗り切っていくに越したことはありません。
■敵の位置を推理する
「異形」との距離は「4マス以上」「3マス」「2マス」「1マス」と表示されます。また姿が見える敵もいれば見えない敵も存在するようです。ここで必要なのは、どこに敵がいるのかを絞り込む推理力。無駄な手数やダメージを増やさないために、よ~く考えた行動を取りましょう。敵の位置の予測は、マップ上に「覚書き」というチェックマークを付けていくと便利。ターンを進めながら位置を絞り込んでいけば、おのずとその場を打開する最善策が見えてくるハズです。
■「護歩札」の特殊効果が攻略の鍵
自分を移動させる「護歩札」は、普通の移動「徒歩札」のほかに4種類の特殊効果を持った札が存在します。マップに点在する属性の床を通過して霊力を蓄えておけば、眠っている敵を起こさずに敵の横を通ったり、壁をすり抜けたりと、属性の特殊効果を発揮する「護歩札」を使用することができます。これらを上手く使うことが、階層深くに進む鍵になること間違いなし。
しかし、手持ちの札に上手く目当ての属性の「護歩札」が巡ってくるとは限りません。このあたりはリアルラックが必要な部分でもあります。逆に言えばリアルラックに頼らない安全策を考えるのもまた攻略の鍵となるわけです。プレゼント用の無料ゲームだと思って舐めてかかるとヤられる奥深さ・・・。
■育成要素
育成は、地上の「任天堂」のほこらへお金を納めることで行われます。なので、道具や「式札」と呼ばれる貴重なアイテムを使用し、リスク覚悟の「異形」撃破で多少のお金は貰うよりも、なるべく戦闘を回避してより階層深くを目指していった方が無難かもしれません。もちろんプレイスタイルによりけりなのですが、そこは硬派なローグ系。慎重に慎重を重ねた行動は非常に重要です。
一定の区切りで「階段」の代わりに出現する「祭壇」で「秘宝」を手に入れれば「魔楼閣」をすぐに脱出して拠点の「任天堂」に戻ることも可能。もちろん「秘宝」を取らずにそのまま先に進むかを選択することができます。この際、1度手に入れた秘宝であれば、任天堂の商人に比較的高めの価格で買い取ってもらうことができるので、攻略が行き詰まっている人は、浅めの階層で繰り返し秘宝やアイテムを確実に「任天堂」に持ち帰り、商人に換金してもらって、先に十分「育成」するパターンもありです。
■総評:頭を使う!運も必要!硬派なローグ系ダンジョンRPG
万人にオススメできるタイプのゲームではありませんが、ローグ系ゲームが好きな人は間違いなくハマれると思います。近年のローグ系ダンジョンRPGに色濃いアクション要素はほとんどなく、とにかく先の手を読んで、頭を使って攻略していくタイプのゲームに仕上がっています。タイトルやそこから受ける第一印象とは裏腹に、非常に硬派な内容です。
難易度は、このテのジャンルに慣れていない人がやるとやや難しいかもしれません。そんな場合、最初は習うより慣れろという「勢い」も重要。とにかく好きなように動かせば「問題点」や「攻略法」が見えやすく設計されていると感じたので、アイテムなどをどんどん使って少しでも深い階層をまずは目指してみてください。
初心者の人はゲームに慣れてくると、上級者の人はゲームを極めてくると、パズルを解くように敵を発見し、ここぞという場面でアイテムを使用し、より深い階層へと進んでいけるようになるはずです。
【こんな人にオススメ】
・ローグ系(不思議のダンジョン的なジャンル)が好きな人
・パズルアクションゲームが好きな人
・『ピクロス』が好きな人
・任天堂のゲームのファン
筆者は、決してローグ系が得意ではないのですが、「異形」の場所の推理に『ピクロス』のような「パズル性」を感じ、そのあたりから本作の魅力を強くを感じることができました。ゲーム性がやや独特でプレイする人を選ぶ内容ではあるのですが、プレイする機会がある任天堂ファンの方はぜひチャレンジしてみてほしいタイトルです!
■現在でも入手できるチャンス!
公式サイト「任天童子倶楽部」では、「覚書き」というつぶやきを随時募集中。本作をプレイしている人が異なる日に覚書きで3回つぶやきを行うことで、本作のダウンロードコードがプレゼントされます。2013年5月30日までの期間限定とのことなので、興味を持っている友達に『任天童子』のダウンロードコードをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
■豆知識のコーナー(唐突)
3DSシリーズでDSソフトやDSiウェアをプレイする場合、STARTを押しながらゲームを起動すると画面をドットバイドット(本来の解像度通りの画面表示)にすることが可能です。画面に黒縁ができてしまいますが、クッキリした画面で遊ぶことができます。お好みでお試しあれ!
【そそれぽ】第67回、いかがでしたでしょうか?先日のNintendo Directで、Wii Uがいよいよ本気モードに入ってきそうな気配を感じつつ。GamePadで遊ぶバーチャルコンソールなんかも楽しみですね!それでは、次回もどうぞお楽しみに!
『任天童子』は、非売品です。
(C)2013 Nintendo
■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
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