北海道新幹線が2016年3月26日に開業した。新幹線が青函トンネルを通って“北の大地”へと乗り入れ、東京~新函館北斗間が陸路で最速4時間2分で結ばれたのだ。これにより、旅行者にとってどんなメリットがあるのか。東京から函館まで実際に新幹線を利用し、その「○」と「×」を探った。

 北海道新幹線の起点は新青森駅。2010年12月に東北新幹線が八戸から延伸し、それから5年以上にわたって新青森が新幹線の北の“終着駅”だった。そこから先、新駅「奥津軽いまべつ」を通って青函トンネルに入り、木古内を経て新函館北斗(旧・渡島大野)に着く。区間にして149km、約1時間である。2030年度末を目標に札幌までの延伸が計画されている。

 いざ、新幹線で北の大地へ――。そう意気込みながら、東京駅で新函館北斗行きの「はやぶさ」を待ち構える。待ちに待った新幹線がプラットフォームに入ってきて最初に気づいたのは、北海道新幹線用に新たに製作された「H5系」ではなかったことだ。

東京駅に入線した新函館北斗行きの新幹線。車両は東北新幹線の「E5系」で、東京を出発する時点では「東北新幹線」として扱われていた
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 北海道新幹線のH5系は、東北新幹線の「E5系」をベースに、外装や内装を“北海道仕様”にアレンジしたもの。外観はライラックやラベンダーを思わせる「彩香パープル」カラーの帯などが特徴で、内装のカーペットには津軽海峡や流氷、雪の結晶などのモチーフが取り入れられている(新函館北斗駅のGoogleストリートビューから、H5系の車内を見ることができる)。

 だが、H5系は現時点では4編成しかなく、このうち2編成は予備車。実質的に2編成だけなので、当面は1日1往復半しか走らない見通しだ。どうしてもH5系に乗りたい場合は、ピンポイントで予約する必要がある。

【ポイント】
×  北海道新幹線のために作られた「H5系」は1日1往復半のみ。それ以外は東北新幹線と同じ既存の「E5系」車両になる