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 ミャンマーの与党・国民民主連盟(NLD)のアウンサンスーチー党首は6日、強い権限を持つ新設の「国家顧問」に就任した。名実共に新政権を率いる形が整ったが、国家顧問を新設する法案をめぐるNLDの国会運営は軍の反発を招いた。政権発足直後の軍との険悪ムードに先行きへの懸念も出ている。

 法案は5日に国会で可決。6日にティンチョー大統領が署名して成立した。成立と同時にスーチー氏は国家顧問に就任した。

 だが、下院では5日、国会議席の4分の1を占める軍人議員らが一斉に起立し、法案の採決に抗議した。NLD所属のウィンミン議長は採決を強行。賛成多数で可決したが、軍人議員団は全員が票を投じなかった。採決後、同議員団のマウンマウン准将は記者団に「民主主義を虐げる行為だ」と非難した。

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