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サンディエゴ発--Linuxの生みの親であるLinus Torvalds氏は、Linux Foundation主催のイベント「Embedded Linux Conference」と「OpenIoT Summit 2016」(同時開催)で、IntelのLinuxおよびオープンソース担当チーフテクノロジストであるDirk Hohndel氏と対談した。Torvalds氏が組み込みLinux関連のカンファレンスで登壇するのはこれが初めてのことだ。
組み込みLinuxが今まで重要視されていなかったというわけではない。市販されているほとんどすべてのデジタルビデオレコーダーやWi-Fiルータの内部では、Linuxが稼働している。しかし、かつてはプログラマーの好む話題でしかなかった組み込みLinuxが、モノのインターネット(IoT)のおかげで、近い将来に皆が使うものへと変わりつつあるという大きな認識の変化が起こっているのだ。
Linuxのこのような展開は15年前にTorvalds氏を驚かせていた。Torvalds氏は、「わたしはネットワークにつながっているものすべてでLinuxが稼働するような時代が来るとは夢にも思っていなかった。25年前にワークステーションが欲しくてLinuxを始めた。(Linuxが)そこからサーバに展開しても驚きはなかった。どこから見ても驚くような点はなかった。しかし、15年前から一風変わった組み込みシステムを目にするようになった。実際に目を引かれた最初のものは、Linuxが稼働する給油ポンプだった」と語った。
そして今日、Torvalds氏は「多くの変化は目に見えないところで起きている。わたし自身も、Linuxがどのように使われているのか、すべてを把握しているわけではない」と続けた。
もちろん、Linuxはあらゆる組み込み機器で利用できる最高のOSというわけではない。詰まるところ、Linuxカーネルは大きくなり続けている。このため「センサのような、本当に小さなものにはLinuxは必要ないだろう」とTorvalds氏は語った。
それでも、大型の組み込みLinux機器が活躍する余地は多く残されている。とりわけTorvalds氏は、IoTにおいて、Linuxが大きな役割を果たすと考えている。同氏はその理由として、「スマートな(賢い)機器も必要となる。間抜けな機器は独自の規約でやり取りしようとする。Linuxは末端のノードには向いていないだろうが、ハブには向いている」点を挙げている。
また同氏は個人的な話として「わたしは超小型のOSに興味を持ったことがなかった。ハードウェアとの連携が好きだったのだ。とはいえ、メモリ管理ユニットがなければ興味を見出せない」と付け加えた。
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