ほめる技術にずっと興味があり、これぞ読んでよかったと思う本を見つけたので紹介する。
毎年すごい量のセミナーをこなす、コーチングの会社の社長さんが書いた本。
そもそもなんで人は褒められたいのだろう。
この本によると
逆に存在を認められているという実感が手に入らないと、もう頭は騒がしくなります。それは単に「認められていない」ではなくて、サバイバルできないかもしれない、という生存に対する危機ですから、内側は重くざわつきます。不安で不安でしょうがなくなるでしょう。だからこそ人は「君がいることに気が付いているよ」と伝えてくれて、不安を取り除いてくれる人を求めます。 安心したいのです、みんな。
なるほど、褒められる=存在を認められるということは生存につながるからだ。
つまり生物として褒められることを求めるのは当然なのだ。
原因がわかるだけで、頭が整理されて安心感がわく。
ならばどう褒めたらいいか、4つのタイプ別に解説。
これがまたポイントをついている。
コントローラー的な人は、逆にコントロールされるのを嫌がるので直接でなく部下などを褒めて、褒めてコントロールしようとしているのでは?という疑いを持たせないようにする。
プロモーター的な人は、どう褒めても喜ぶのでひたすら褒めて良し。
サポーター的な人は、仕事をふったらためないで毎回ほめる。じゃないと急に爆発する。
アナライザー的な人は、ほめる理由まで伝えないと逆に全然分かってないと思われる。
自分は確実にアナライザーと気づいてウケたのはこの部分。
アナライザーは間口の広い質問をされることをあまり好まないんですね」
「間口の広い質問?」 「ええ。『どう?』というような。」
なぜかというと、アナライザーは常に話をする時は自分の考えや意見を正確に伝えたいと思う傾向があります。ですから、『どう?』という間口の広い質問をされると、どこから始めてどこで終わらせれば正確に伝えたことになるのかというシミュレーションがつかないために、軽い混乱が起こります。アナライザーにとって『どう?』と問いかけられるのは、ある意味で朝起きがけに牛丼を食べさせられるくらい苦しいことなんですよ。
確かに「最近どう?」と聞かれると、何について聞かれてるのかわからず無言になってしまう。
アナライザーがプロモーターの恋人に「全部好き!」と言われた場合、「全部じゃなくて具体的に1つずつ教えて欲しい」と言ってしまうのだろう。(私は言うよ)
この本でもっとも印象に残ったフレーズはこちら。
アクノレッジメントは、いってみれば生き方ですから。二種類の人しかいないんですよ。すきあらば人のアクノレッジメントをしようと思って生きている人と、いつ自分はアクノレッジメントされるんだろうとずっと待っている人と。
褒めるというとお世辞を言うみたいなイメージもあるけど、そうではなくて「相手がいることをわかってますよ、自分にとって大事な人ですよ」と伝えることなのだな〜と分かった。
そしてすきあらば褒めようとしてる人と、褒められようとしてる人の2種類しかいないということはドキっとさせられる。
褒める人でいたい。
最後にもう一度貼っておく。