桜が舞う晴れた日に、本日下の娘の小学校の入学式を迎えました。
保育園を無事に卒園して、この日をどれだけ待ちに待っていたことでしょうか?
我が家から小学校までは、徒歩30分もかかる長い道のりです。
夫と祖母と一緒にワクワクしながら、楽しく学校に向かって歩いていた時のことでした。
しかし、そんな楽しい気持ちを打ち消してしまうような、イヤな事件が発生してしまったのです。
チャリンチャリン!と鳴らす自転車がとっても多い
小学校に向かう道のほとんどが「歩行者優先道路」で、その名の通り歩行者が優先して通ってもいい道路です。
新品のランドセルを背負ったピカピカの1年生の娘の手をギュッと握りしめて、道路を並んで歩いていました。
2人並んで歩くと、自転車が抜かせないぐらいの道幅ですが、隣に自転車専用レーンがある場所でした。
「チャリン!チャリン!」
歩行者優先道路のはずなのに、後ろから何台も自転車に鳴らされるのです。
そのたびに娘と手を離して、自転車に道を譲ります。
でも5台ぐらいに鳴らされたところで、もう頭がカチン!と来てしまいました。
「ここって歩行者優先道路のはずでしょ?何で私たちが譲らないと行けないの?」
堂々と歩いていればいいんだ。
そう思って、また「チャリンチャリン!」って鳴らされた時は、譲らなかったのです。
チラッと後ろを見たら、50代ぐらいのおじさんが自転車に乗ってベルを鳴らしています。
でも私と娘は堂々と手をつないで歩いたまま、譲りませんでした。
そしたら大変なことになってしまったのです。
50代ぐらいのおじさんが、絡んできて大変なことに!
「チャリン、チャリン!どけよ!」
先ほどのおじさまが、今度はすぐ後ろの至近距離で怒鳴りこんできました。
「ここは歩行者優先道路ですから、自転車は走ってはダメなんですよ?」
後ろのおじさまに向かって、私は冷静になって言ったのです。
そしたらおじさまがカチっと切れたのか、私たちの前に回り込んで通せんぼです。
「お前、何言ってるんだよ。ここは通っていいんだよ!」
嫌がらせのように前に自転車を止められて、前に進むことができません。
夫と私の祖母は声が届かないぐらいの前方を歩いていたため、助けを求めることも出来ません。
「警察に通報しますよ。いいですか?」
もうこうなったら、住民のミカタである警察に通報するしかありません。
「おう、上等じゃないか!通報してみろよ!」
あまりにも横柄な態度すぎて、スマホをを取り出して110番の番号を打っていたところ、そのスキにおじさまに逃げられてしまいました。
「お母さん、あのひと怖い!」
せっかくの楽しい入学式までの道のりが、とってもイヤな思いをすることに・・・。
でも何だかものすごい釈然としません。
自転車のベルをチャリンチャリンって鳴らされたら、歩いている人は道を譲らないといけないのでしょうか?
教えて、おまわりさーん!
真相を聞きに、交番のおまわりさんのところに行って聞いてきた
入学式を終えてから、早速近くの交番のおまわりさんのところに行って、真相を聞いてくることにしました。
自転車のベルでチャリンチャリンする人がとっても多くて、おじさまにも絡まれた話をしました。
「あの、こういう時って交番に110番しても大丈夫なのでしょうか?」
恐る恐るおまわりさんに聞いてみたところ、
「それは変なヤツですから、遠慮せずにすぐに通報してください!」
そうだったのですか・・。
暴行を受けたわけでもないですし、事件性もないですから、忙しいおまわりさんが来てくれるわけがないと勝手に思い込んでいました。
2015年6月に「改正道路交通法」が施行されました。
危険行為をして3年間で2回摘発されると、公安委員会の「自転車運転者講習」(1回3時間、受講料5,700円)を受講しなければなりません。
もし受講しなければ、5万円以下の罰金が科せられ、前科一犯がつきます。
当然このように歩行者を妨害するような行為は「違法」であり、罰せられるべき対象なのです。
「歩道でチャリンチャリン!って鳴らされたら、譲らないといけないんですかね?」
原則的に歩道を走ることを禁止されている自転車なのですから、譲らなくてもいいかの真相を聞いてみいました。
「もし身の危険を感じた時は、自転車を譲ってしまった方がいいですよ。」
過去に自転車にチャリンチャリンってされて譲らなかったら、その自転車にひき逃げされた事件も起きたことがあるそうです。
「スマホなどで写真を撮って、証拠を取っておいたほうがいいんですかね?」
これは感情をさらにヒートアップさせて何をされるかわかりませんし、スマホを壊される可能性がありますので、危険ですから止めたほうがいいそうです。
とにかく勇気を出して、すぐに110番通報をしましょうということでした。
常識的な人だったら、まず歩行者にベルを慣らしたりしません。
ベルを鳴らすような運転マナーの悪い人に変に絡まれて、最悪命を落としたらたまったものではありません。
「わかりました。子供にはそのように教えておきます。教えていただきましてありがとうございました。」
自転車を譲らなくてもいい、堂々と歩けばいいなんて教えたら、子供が危険な目に遭ったら親としてたまったものではありません。
ものすごい悔しい思いもしましたが、危険な人には近づかないことも大切です。
「チャリンチャリン!って鳴らされたら、ルールを守れないかわいそう人だと思って仕方なくよけてね。」
子供たちは、何となく理解したようです。
一緒に今回の光景を目の当たりにした次女と同じ道を通う長女には、「身を守るためにやむを得ず譲る」と教えることにしました。
身勝手な大人よ、ふざけんな!ちょっとくらいが命取りに!
車の運転も自転車の運転も、ブーブー、チャリンチャリンと人に慣らす非常識な大人が本当に多いです。
本来車のクラクションと自転車のベルは、人向けではなく対車両用で車や自転車に向けに鳴らすものです。
何に対してイライラしているのかわかりませんが、いい大人がなぜ子供の前で非常識な姿を見せるのですか?
子供は大人の行動を見て、マネして育ちます。
未来を担う子供にマネされる大人が、身勝手な態度を見せてどうするんですか?
ふざけんじゃないわよ!
歩くことが目的の道路に、自転車という車両で入ってきて、万が一のことがあったらあなたは責任取れるんですか?
道路に車両が止まっていて、やむを得ず歩道を通らないといけない自転車は、通行している歩行者がいたら徐行して一時停止をするべきなのです。
「自分だけはいいや。」
「どうせ警察官になんて、捕まりっこないや。」
そうした自分勝手な身勝手な気持ちが、子供の大切な命だって奪うことだってあるのです。
大切な子供の命を奪われた親の思い、どんなにつらくて悲しいことか。
起きてからでは遅いのです。
ちょっとぐらいいいやではなく、ゼッタイダメです。
ブレーキが効かなくて止まれないなどの危険な場合を除いて、チリンチリン!って人に向けて鳴らすことは、やめましょう。
自分がされてイヤだと思うことはするな!
イヤホンで音楽を聴きながら乗るな!
スマホを見ていじりながら、乗るな!
ルールを守れない大人は、自転車になんてゼッタイに乗るな!
いい大人がほんとみっともない、かっこ悪い。
たった1つの大切な命を守るために、周りも一緒に声を第にして悪質マナー違反者を撲滅していきましょう。
大切な命、決してムダにしてはいけない。