小笠原一樹
2016年4月7日08時12分
日本一の乗車距離をもつ普通列車がJR山陽線に登場した。岡山駅(岡山市)から下関駅(下関市)までの363・0キロを走る「369M」。3月のJR西日本のダイヤ改定で、これまで最長だったJR北海道の滝川発釧路行き普通列車「2429D」の308・4キロを超えた。
日本で最も運行時間が長く、長い距離を走る単一列車番号の定期普通列車として知られていた「2429D」(現2427D)。「乗り鉄」と呼ばれる鉄道ファンの人気を集め、JR北は終点まで乗った人に「乗車証明書」を発行していた。
一方、JR西によると、岡山―下関間を単一列車番号の定期普通列車が走るのは、2002年以来となる。JR西の担当者は「列車の遅れの影響を抑えたり、運転士の負担を軽減したりするため、遠距離を走る車両は少なくなっている」と話す。
だが、先月のダイヤ改定により、「下関総合車両所(下関市)に所属している(岡山まで走った)車両を検査や整備のため日帰りで帰さなければならなくなった」(JR西の担当者)ことから復活の運びとなり、JR北から日本一の座を「奪還」する形となった。
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朝日新聞社会部
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