農業に従事する女性が手掛ける農産物のインターネット販売が伸びている。農林水産省の調査によると、2014年度の件数は490件と12年度より23%伸びた。野菜や生花など、女性の視点を生かした作物づくりとネットの組み合わせへの支持が広がっている。
女性が中心となり農業生産や加工品づくり、ネット販売を行っている9580件のケースを調べた。熊本県宇城市の宮川洋蘭は従業員約30人のうち女性が8割を占める。育児中の女性が育てた洋ランなどのネット通販に注力しており、同部門の売上高は会社全体の半分を占めた。
女性の平均年齢は年齢別で最多である60~69歳が約4160人と12年度から300人減った。一方、39歳以下は約190人と20人ほど増えており、若い担い手も少しずつ育ちつつあるようだ。