Google が、Android や Chrome OS のタッチ操作の応答性や、オーディオ機能のレイテンシーを測定するためのオープンソースツール「WALT」を公開しました。たとえばピアノアプリのような、タッチ入力を処理して即時に音声の出力が必要なアプリの処理の遅延時間を測定することができます。
またスマートフォンやタブレットに対応するDJミキサーやMIDI/オーディオインターフェース、楽器などのハードウェアメーカーにとっても、機器とスマートフォン/タブレットの間のどこに遅延要因があるのかを調べたい場面はありそうです。
WALTは、もともとは Google が Nexus シリーズや Chromebook シリーズの開発時に使ったツールで、タッチパネル入力~画面出力やオーディオ入出力のレスポンス遅延時間を測定する機能を備えます。
Google は、この WALT のアプリ部分を Google Play に無料で公開。さらにはGitHub にはこのアプリのソースコードや、基本的な測定用ハードの製作仕様、ブロックダイヤグラムなども公開して、誰でも自由に改変可能にしました。Googleは、WALT がアプリ製作者やハードウェアメーカーの製品の品質をさらに良くする手助けとなることを望むとしています。