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レーダーから消えた高度は地上880メートル

消息を絶った空自機の捜索状況を説明する溝口五生・鹿屋航空基地隊副長(中央)=鹿児島県鹿屋市で2016年4月6日午後10時26分、矢頭智剛撮影

6人乗り 鹿児島、高隈山付近でレーダーから消える

 6日午後2時35分ごろ、鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地の北北西約10キロで、航空自衛隊入間基地所属の飛行点検機「U125」がレーダーから消えた。空自によると飛行点検隊の隊員6人が乗っていた。レーダーから消えた高隈山付近を陸海空自衛隊や警察、消防が捜索したが、夜にいったん打ち切り、7日朝から捜索を再開する。

     空自などによると機は午後1時15分に鹿屋基地を離陸、同4時に同基地に戻る予定だった。搭乗員は40代男性3等空佐の機長と副操縦士、機上整備員2人、機上無線員2人。空自が把握する航跡によると、機は西側から高度を落としつつ基地の滑走路を通過。その後上昇し、反時計回りに半径約11キロの円を描きながら飛行していた。

     中谷元(げん)防衛相は同夜、レーダーから消えた時の同機の高度は地上約880メートルで、同市の鳴之尾(めいのお)牧場から4キロ地点だったと明らかにした。同機は方位や距離を航空機に知らせる無線施設の点検のため周辺を飛行していたと述べた。

     空自によると基地周辺は当時あまり強くない北東の風で、標高約1100メートルの山に雲がかかり、上空1200メートルは雲で埋め尽くされていた。整備前の点検で異常はなくレーダー消失前に飛行中の不具合の報告もなかった。杉山良行航空幕僚長は6日夜に記者会見し、「大変ご心配をおかけしていることをおわび申し上げる」と頭を下げた。【町田徳丈、村尾哲】

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